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『あ、ヌナ』
『ごめんなさい…ジミナがご迷惑をおかけしまして…』
『タクシーまで俺運びますよ、ヌナだけじゃさすがに支えられないでしょ』
『あ、ありがとう…』
『ほら、ジミニヒョン！起きて！歩いて！ヌナいますよー！タクシー来てますよー！』
そう言って無理やり彼を立たせるジョングクくんは本当に兄思いのいい子だと思う…
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なんとかタクシーに乗り込み、住所を伝え車は発進した。
彼がこんなになるまで飲むなんて、滅多にないことだった。
それだけショックを与えたのかと思うと、例え彼へのサプライズの話だったとしてもテヒョンと2人で会ったことへの罪悪感がこみ上げる。
段々と見慣れた景色へと変わり、もうすぐで着くところで、彼はそっと私の手を握ってきた。
心臓が飛び跳ねたようだった。
ああ、こんなに好きなんだ
私はどうしようもないくらい彼が、ジミンが好きなんだ
きゅう、と心が縛られ、まともに彼の顔すらも見れない。
彼も、私の手を握ったまま何も話そうとはしない。
タクシーが止まり、支払いを済ませ手を繋いだまま車から降りる。
この家に来たのも、彼とこうして2人でいるのも、ずいぶんと久しぶりな気がして、胸が高鳴る。
『と、とりあえずジミナ…お水飲む…？持ってくるね…』
そっと彼の手を離そうとしたそのとき
『いいから、座って。ここ、座って。』
彼はぎゅっと繋いでた手に力を込めて私をソファーに座らせた。
真っ直ぐ、彼と目があう。
心がふわふわして、くすぐったくて、本当はすぐにでも逸らしたいけど、今だけはダメな気がしたから、私も真っ直ぐ彼を見つめた。
ゆっくりと顔が近づいて、何も言わずに彼はキスをした。
『…嫌？』
唇を離しただけの至近距離でも、彼が今にも泣きそうな切ない目をしていることがわかる。
嫌なわけない。私は必死に首を横に振った。
だんだん目の前の彼がボヤけて、揺れて、その視界がクリアになったとき、私は自分が泣いていることに気づいた。
『…なんで泣くの？』
そう言いながら頬を伝う私の涙を優しく拭う彼の手はやっぱり温かい。
『ごめん…なさい…っ、』
『…ずるいよね、ほんとに』
止まるどころかどんどん溢れる涙が伝う頬に、彼は何度もキスをして、
『怒れないじゃん、泣いてるソユナを見たら』
って困ったように笑った。
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Caesar(プロフ) - 最高！！最高です！まず何より、ジミンとの出会いのところからストーリーがリアルで実際にありそう、って簡単に想像できるし、留学生のつかの間の恋、っていうシチュエーションがスパイスになってて、内容をより緻密なものにしてると思います。本当にただただ脱帽です (2022年10月14日 13時) (
レス) @page4 id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
mii - 作者さんの文章能力が凄すぎて（言葉の工夫の仕方？とか）とても感動する作品でした😭 表現の仕方とか美しくて泣きました😂 (2021年11月29日 2時) (レス) @page50 id: c1d26c370e (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 反日でも仕方ないよなって思っちゃうやっぱり、素敵な作品でした！ (2021年9月29日 14時) (レス) @page50 id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
みう - これで読むの5回目です。BTSに会いたい・・・ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 私はジミンがすごい大好きで夢小説わ見るとすごい楽しくなりました。私も韓国人だったらと思いましたまた書いてくれると嬉しいです。泣きそうでした。けど泣きました。 (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと
| 作成日時：2017年8月31日 1時
