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2人でベッドに入り向かい合う。
『そういえば前にテヒョナがね、』
『んー？』
『ソユナの顔日本人っぽい顔だよなって言っててさ、』
ドキン、と心臓が飛び跳ねた。
『う、うん』
『あいつ日本人大好きだから…』
『…うん、』
『明日からの日本もすごく楽しみにしてんの、ジミナも可愛い子探しとけよってうるさくて。』
そう言って少し肩を震わせて笑う彼。
『可愛い子…』
『んね、僕なんてソユナしか見えてないから他の女の子なんて目に入るわけないのにね。特に日本人なんてさ、』
『…日本人はジミナの恋愛観からは対象外なの？』
『んー？当たり前じゃん、』
ドキドキと心臓が騒ぎ出す。
これは、嫌なことがあるときのドキドキだった。
『だって僕そもそも日本嫌いだし。』
『そ…っか…』
心がえぐられたかのように痛むのがわかった。
『あー、やだなー本当行きたくないなぁー』
そう言って彼は私をぎゅうっと抱きしめると、耳元で囁いた。
『ずっとこうしてたい。』
こんなにも彼に愛されている私は
実は彼の恋愛観からは対象外だなんて
つらい
苦しい
いつからこんなになってしまったのだろう
いつから道を踏み間違えたのだろう
『ソユナさ、』
ふと彼の声で我にかえる。
『ん？』
『僕のどこを好きになってくれたの？』
『え、どうしたの急に』
『だって僕はテヒョナみたいに背も高くないし、かっこよくもないし、面白くもないよ？』
『え？ジミナ？』
そっと身体を離した彼と目が合う。
『ふふふ、僕が気づいてないと思った？僕たちが初めて出会ったあの日のサイン会、ソユナはテヒョナのファンだったじゃない。』
『あっ、いや、それは…』
『ふふ、わかりやすいくらい動揺するんだね、』
『あ、あのときは確かにテヒョナのファンだったけど…』
『…けど？』
『〜っ、その…』
『僕に浮気したの？』
浮気、だなんて悪い言葉を言っておきながら目の前の彼は嬉しそうにニコニコニコニコしている。
『だ、だってジミナが…っ』
『ん…？』
『ジミナが…ずるいんだもん』
『はっはっは！僕何かしたっけー？はぁ…もう本当に可愛いソユナ、大好き。』
もともとテヒョンのファンだったこととか
そんな私が彼に乗り替えたとか
もうそんなのはどうでもよくって
これから時間が過ぎていく上で最終的に彼の恋愛観から対象外な私だと彼が知ったとき
それでも愛してくれるのか
私の頭にはそのことしかなかった。
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Caesar(プロフ) - 最高！！最高です！まず何より、ジミンとの出会いのところからストーリーがリアルで実際にありそう、って簡単に想像できるし、留学生のつかの間の恋、っていうシチュエーションがスパイスになってて、内容をより緻密なものにしてると思います。本当にただただ脱帽です (2022年10月14日 13時) (
レス) @page4 id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
mii - 作者さんの文章能力が凄すぎて（言葉の工夫の仕方？とか）とても感動する作品でした😭 表現の仕方とか美しくて泣きました😂 (2021年11月29日 2時) (レス) @page50 id: c1d26c370e (このIDを非表示/違反報告)
ぱんぴー(プロフ) - 反日でも仕方ないよなって思っちゃうやっぱり、素敵な作品でした！ (2021年9月29日 14時) (レス) @page50 id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
みう - これで読むの5回目です。BTSに会いたい・・・ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
みう - 私はジミンがすごい大好きで夢小説わ見るとすごい楽しくなりました。私も韓国人だったらと思いましたまた書いてくれると嬉しいです。泣きそうでした。けど泣きました。 (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9b0cace171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと
| 作成日時：2017年8月31日 1時
