愛のカタチ j.y 2 (ページ6)

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「いや、でも…俺好きな人がいるんだ。」

『新入社員の子だろ？もう知ってるよ。
随分と仲良くお互いの家を出入りしてるみたいだけど。』

「だったら……」

『お前はバカじゃないから分かるよな？
認められるわけないだろ？あんな子。』

「でも、いい子なんだよ？お父さんもきっと気に入る！」

『気に入ってたらこんな話しない。』

「お父さん…」

『私達とは環境も育ちも違う。いい子だけじゃだめなんだよ。
お互い、苦労するだけだぞ？あの子が可愛そうだ。
それに、お前にはあの子を幸せにしてやれない。」

「そんなことない！」

『あの子は、ちゃんと分かってるぞ。』

「話したの？」

『もちろん。お前とは違って、すぐに分かってくれたよ。』

「なんて言ってた？泣いてた？笑ってた？怒ってた？喜んでた？」

『直接聞いてみたらどうだ。どっちにしろ、お前からも言わなきゃいけないと思う。』

「本当に…俺…あの子じゃなきゃ…」

『お前があの子を気に入ってるのも分かってる。でも違いすぎるんだよ……』

お父さんの顔は、苦しそうだった。