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手「A、どうだった？」
加「目、覚めた。」
手「はぁ、良かった……」
手「怒られてたね。成亮さん。」
加「俺、疫病神だってさ。
そりゃそうだよな…俺、Aの事幸せにしてやれなかったし。」
手「俺さ、A諦めるわ。」
加「え？」
手「俺にはさ、出どころがない。
あんたとAね、俺から見たら、超お似合いだよ。
そりゃもう、ムカつくくらい。」
加「そりゃどうも。」
手「ただ、好きだったのも、最近まで、奪うつもりだったのも、これらは全部本当。」
加「そうか…」
手「あとちょっとだったんだ…
あとちょっとで、俺の元にAがくるはずだった。」
加「……」
手「でもさ、お前との子供が入ってるお腹をあんな幸せそうに摩ってるところ見てみろよ…
俺が奪いに行けると思うか？」
加「……」
手「俺が言えることじゃねーけどさ、
もっかい、親御さんに頼んでみたら？
Aはさ、待ってると思う。お前がもう一度
腹を括って迎えに来てくれるの。」
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作者名：紫ネコ | 作成日時：2018年2月12日 0時
