3.うらた：幼児化 ページ8
「うおぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーっ！！！！！！！」
朝、緑の扉の奥からけたたましい叫び声が聞こえた。
時刻はAM６：０５。
坂「まーし、らまん！」
志「今のって、うらさんだよな・・・？」
せ「ま、とりあえず入ってみましょう？」
意を決して扉を開けたのは志麻だった。
部屋にいたのは、うらたではなかった。
袖の余った服を着た、茶髪の少年。
せ「・・・だれやねん。」
志「小１くらいやんな、こいつ。」
いつも冷静なセンラでさえも思わずツッコミを入れてしまう。
志麻は、少年を遠くからじっくり眺め観察する。
坂「うらさん？・・・どうなってん？これ。」
坂田は少年に近づくなり、少年を抱き寄せた。
志麻とセンラはよく分かっておらず、首をかしげる。
志「ほんまに、うらさん？」
う「そうだって！昨日まふにもらったお菓子食べたらこんなんなって・・・」
坂「ほらぁ！やっぱりうらさんだぁ！」
坂田は嬉しそうに小さくなったうらたを抱っこして一階のリビングへ向かった。
後ろから志麻とセンラもついて降りていった。
坂「ねえ、らまん。クッション、取ってもろてええ？」
せ「ええですけど、なにに使うん？」
センラからクッションを受け取って、それをうらたがいつも座ってる椅子に置いた。
そして、その上に抱いていたうらたを座らせた。
坂「これで足りた！うらさん、もしかして小学校の時から、身長伸びてない？」
う「うるせぇ！伸びました！・・・でも、ありがと。」
志「うらさん、そういやそのままで食うの？」
え？と間抜けな顔を浮かべたうらたが志麻の顔を見る。
志麻はうらたの身体を指さす。
せ「ふく、はだけてる。」
坂「あー、うらさん。どうする？」
坂田はもう一度、うらたを抱き上げる。
うらたの服はたしかに大分大きかった。
う「さすがにワンサイズ小さい服は無い。」
志「買うったって、なぁ？」
せ「まぁ、まずはご飯食べよか。」
幸い、今日は誰も仕事が入っておらず
これといった予定も無かった。
志「あぁ、うらさん、こぼしとるがな。」
うらたはいつもと勝手の違う身体に苦戦していた。
坂田はとなりでうらたの口周りを拭いた。
う「ん、ありがと。もう食えねえわ。」
坂「やっぱし、胃も小さくなってんのかな？」
センラはみんなの食器を洗い、その間坂田と志麻でうらたをどうするかを話し合っていた。
坂「まふとそらるさんと９６を呼ぼう。」
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作者名：にょんこ0602 | 作成日時：2017年10月6日 19時
