検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:98,811 hit

21 ページ21

.






.






「あの、先生に聞きたいことが」






「ん?なんだ?」






柊が彼女の言葉を聞き返すと





ゆっくりと答えるA







「その………みんなは元気ですか?」







「あぁ、何とかな。





でもこの状況が普通じゃないからな」







「まぁ、そうですね………」







その後、しばらく沈黙が続いていたが






先に口を開いたのは柊の方で。







「アイツのこと気になってるんだろ」






「え?」






「これでも






一応、お前たちの担任だからな。」







そう言った柊の表情は






この数日間で見せた狂気的なものではなく







どこか柔らな雰囲気である。






「先生にひとつお願いがあります」






「………言ってみろ」






「私から直接言えないので





先生の口から伝えておいてください。






"自分を責めないで"って。」






電話越しの彼女は






すすり泣いているようにも感じる






「分かった。」






柊はそう告げると電話を切り






再び、目の前のモニターを見始める






「"自分を責めるな"か………」

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (124 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
560人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まいにちねむい | 作成日時:2019年2月21日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。