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私が見せられてる
一枚の写真には私とコイツと、そして
………Aが写っている。
これはあの時、
私たちを人質にする前に
ぶっきーが撮ってくれたものである
彼女は無駄に
ぶっきーと仲良かったからな
この謎メンツを見ても特に何も言わなかった
もしかしたら勘で
なんとなく分かってたかもしれないけれど
見れば見るほど
あの頃の記憶が込み上げてきて
思わず涙が溢れそうになる
でも……
泣きたいのは私よりコイツの方だ
そんなことを考えていると
こちらにその写真を差し出してくる
「え?なにこれ?あんたのでしょ」
??「……もう自分に持つ資格はないから」
「アンタ、ホントにいいの?」
もう一度確かめると
やっぱり頷く。
突然あげるって言ってきたけれども
これはコイツが
これまで大切にしてきたものだ。
なんせ
彼女と最後に撮った写真であるから
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作者名:まいにちねむい | 作成日時:2019年2月21日 14時