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そもそも彼女は






家族の話を自らしたことはなかった。






自分の母親が有名人というのは






他人からしてみれば羨ましいと思うが






彼女はそうではなかった。







クラスの奴らから茶化されたときも






どこかボーッとしていた






それで確か、あのとき






わたしは彼女に教えてもらった。






「唯月、あのね……」






そんな事を考えていると






いつのまにか隣には人が居て






思わず声を上げる






「ビックリした………いつから居たのよ!」







??「五分前くらい前……?」






全然気付かなかった。





「………マジで焦るわ。





てか昼!目があった時





口パクでなんか言ってなかった?」






「……みんなと対立してたから




大丈夫かなって思って」






突然何を言いだすかと思えば





そんなことね。





「別に?わざわざアンタなんかに





心配されなくても、余裕で平気だから。」

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作者名:まいにちねむい | 作成日時:2019年2月21日 14時

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