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捌 ページ8
時は過ぎ去り、人間のままでいたら20歳ほどの年齢になった桜妃は人を躊躇いなく襲い、次々に己の血肉へと変えていきました。
お父様やお母様が見たらどう思うことでございましょう。
嗚呼、可哀想な桜妃。
彼女は理性を捨て去り、鬼舞辻無惨だけにその身を尽くしています。なんて愚かなことでしょうか。
「随分と部屋が華やかになったな。」
「今年も綺麗に桜が咲いたので生けてみたんです。」
そう言って桜妃は美しく花開いた桜を水を入れた皿に浮かべました。
「お前と同じで優美だ。」
美しく誠実な桜は、きっと数日後には今の見る影もなく萎んでしまうのでしょう。
....................
桜の花言葉「精神美」「純潔」
そして─────「優美な女性」
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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月12日 14時