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番外編 壱 ページ22

鬼の食事についての設定を捏造しております。
──────────

「桜妃、支度をしろ。出掛けるぞ。」
そう無惨は桜妃に言葉を投げかけた。

「え、わ、わかりました。直ぐに支度致します。」
彼女は無惨の元で暮らして幾分か月日が経っていたが、無惨と共に出掛けるというのは初めてだ。
桜妃は、やや困惑したような面持ちで返事をした。





「わあ、人がこんなにも…」
桜妃の目には、炎がゆらゆらと揺らめくガス灯と、
大きなレンガ造りの建物たちがうつっている。
勿論、左隣には無惨の姿があった。
「ふん、はぐれるなよ。」
人の波の間を縫うように歩く無惨に桜妃は弱々しくはい、と呟いた。


さほど歩かないうちに、2人は人々の群れから脱出し、大通りから逸れた。
「ところで無惨様、どこへ向かっているのでしょう?」
太陽が沈んでから外へ出たので、空気は日中よりも冷たかった。
「もうじき分かる。」
そう端的に返されて、彼女はまた黙ったまま無惨の後ろをついていくのであった。

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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月12日 14時

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