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拾玖_解説_ ページ19

初めにここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
その日書いたものをすぐに投稿するという方法を続けていたので、日本語が可笑しくなったり、話が見えなくなってしまったりしやすいと思うので、解説をさせていただきます。↓



まず、ころころ変わるこの小説の語りに違和感を感じた方もいたかも知れません。
自分としては、
一人称視点の語りは鬼になった主人公。
三人称視点、敬語の語りは鬼になる前の主人公。

という意識で書いていました。

途中で、桜妃に対して琴枝が鬼になったことを嘆き、批判する場面があります。
勿論、無惨は桜妃の心の奥底にその考えがあることを読み取っていたので“琴枝の記憶も意識も煩くて排除すべきもの”として、鬼になる前の主人公を消します。

それで全て解決したように思えましたが、琴枝という人格をうしない桜妃は善良的な部分を全て無くして精神の均衡が取れなくなってしまいます。

「無惨様に愛されるためには永久不変でなくてはいけない」
その一心で、桜妃は自らの首を差し出した。
というわけです。


そして拾捌話の文についてですが、琴枝は無惨と出逢ったことで鬼になることと引き換えに病を克服しました。
それに関して彼女はとても感謝していましたが、結末だけ考えてしまえば鬼になってもならなかったとしても、命を喪うことに変わりはありません。
それどころか、主人公は鬼になったことで道徳心も記憶も、最後には正気をも失っています。
無惨は冒頭の桜並木で琴枝という存在を殺 し、間接的に桜妃も殺 したのです。


鬼にならずに、あのまま桜並木で息を引き取り自由になるか。
鬼になって、自分を恐ろしいほど愛してくれる鬼の首魁に命を燃やすか。

どちらが彼女にとって幸せだったのでしょうね。

弐拾_終_→←拾捌



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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月12日 14時

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