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拾伍 ページ15
提灯でしょうか、手に灯りを持った鬼殺隊士たちがこちらへ歩いて来ます。
「誰だ!!」
「おい待て!鬼だ!!刀を抜け!!」
戦い方も忘れてしまったわたくしは、ただただ目の前に突きつけられた死に膝をついて絶望するしかありませんでした。
「いや、駄目だ!裏葉色の瞳、真っ黒な袴、生け捕りの命令が出ている鬼と特徴が一致している!!!」
───なんということでしょうか。
生け捕り……?
目の前の隊士は確かにそう言いました。
助かった、助かった…っ……!
不意に近づけられた藤の花の香り。
正気を失うほどの強い香りに、わたくしの意識は途切れました。
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作者名:白桃。 | 作成日時:2020年1月12日 14時