ニ ページ2
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『はぁ〜〜、つかれたぁ〜〜』
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私はいつも、お昼のときはだいたいひとり
そうじゃないと、やってらんないもん
この時間が、私の精神安定剤
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『あー、ひとりって気楽ぅー!!』
「うん、楽だよね」
『うん!めっちゃ楽!』
って…
『ええぇぇぇぇえええ!』
「ちょっと…大声出しすぎ」
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こいつ…たしか…
同じクラスの、国見英!!
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『え、ちょ、てか、なんでいるの??』
「いや、Aっていつも友達とわちゃわちゃしてるけどさ、お昼のときだけ1人でどっか行くじゃん
何やってんのかなって、跡つけてきただけ」
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名前…呼び捨て…
初めて話したんですけど…
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「あと…
Aって、なんで猫かぶってるんかなーって思ったから」
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一瞬………息ができなかった
喉にずんっと重りを乗せられたかのようで
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『…ねこ?』
「そう猫」
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やっと出た言葉も
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「ほら、ちゃんと笑いなよ」
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必死に作った作り笑いも
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『…被ってないよ、猫なんて
いつもちゃんと、笑ってるし』
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さらっと見破られて
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「そうかな、そうとは思わないけど」
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こんな人…初めてだ
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作者名:団子 | 作成日時:2017年8月27日 19時