ねぇ、こっち見てよ。*Hikaru・Y*

7話 ページ7

「あ、大ちゃん。」







遠目から見てもわかるくらい小柄で可愛いフェイスの彼







大「こんなところで何してるんですか？」







後輩の有岡大貴くん。
よく、話す後輩の一人。







美「ちょっと世間話してただけ！」







流石に恋話とは言えないのでそう美未が誤魔化したら







大「へぇー！そうなんですか！良かったら一緒に帰りませんか？」







と、子犬のような好奇心いっぱいの目で見つめられる。







美「は？何言ってんの？」







そんな彼をうっとおしそうな顔で見つめる美未。

おーい、顔に出てますよ。







大「ダメですか？先輩たちが無理なら、俺、一人で帰らないと…。」







そんな美未を見た大ちゃんは捨てられた子犬のような寂しそうな顔をする。

ズルいやつだ。







美「うっ……。別に好きにしたら？」







そんな後輩を見て流石に可哀想と思ったのか了承する。







大「やったー！！先輩達と帰れるなんて嬉しいです！！」







まったく、現金なやつめ…。







大「あ！そういえばさっき光くんと薮くんが玄関で先輩たちのこと待ってましたよ？」







大ちゃんはなぜかこの二人だけ先輩呼びをしない。







「大ちゃん…。先輩ってちゃんと言いなさい。」







一応注意をしておく。







大「まぁいいじゃないですか！よかったら5人で帰りませんか！？」







が、呆気無くスルー。







「今日ぐらいならいいよね？美未。」







でも、彼の案に意外と乗り気な私は美未に了承を求める。







美「まぁ、いいけど。」







大「ありがとうございます！じゃあ俺はA先輩の隣行きますね！！」







「え！？」







なんで私！？と、つい思ってしまう。







大「だって！俺、A先輩のこと大好きですから！！美未先輩とは違って優しいですし！」







そんな私の心を見透かしたのか説明をしてくる大ちゃん。


先輩として慕ってくれるのは嬉しいけど…







「ありがとう。でも、一言余計じゃない？」







恐る恐る2人で美未の顔を見る。







美「有岡くん。やっぱり一人で帰りなさい。」







美未は満面の笑みで拳を震わせていて怒りを必死に抑えてる


言わんこっちゃない…。






大「すいませんでした！一人は嫌です！！」







本当に彼は学習しないんだから…。

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
ついに新キャラ登場です！

有岡くんは今後活躍していくのでぜひお楽しみに！

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