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46話 ページ7

柊はゆらが攻撃をするのをサポートするようにして向かってくる敵をクナイを投げるなどして守りながら攻撃をし続けていて今は竜月を握っていた。
おまけにゆらは近づいて来る妖怪に気づかないので全て1人で対処していた。なので庇いながらの戦いで多くの怪我を負っていた。

「え?!」
-なんで龍崎君はあんなに傷だらけなん?─うちのせい?

ゆらは柊の姿を見て顔を真っ青にした。

「凄いよね、ずっと君に近づいて来る犬神達から守っていたんだよ。…まあ君は気付かなかったみたいだけどね」

ゆらは自分を責めた。
もっと周りに気を配っていれば、先に帰していれば…と。

『花開院、大したことはないから心配するな。それに、自分で負った傷だ。だからお前は悪くない!』

ゆらの方をみながら言った。

玉章は夜雀に何かを指示した。するとゆらと柊の視界が真っ暗になった。

『なんだ─?』
-何が起こった?─周りの音はするから場所は変わってないが…目が見えなくなった?

「龍崎君、今まで彼女を守っていたようだけど目が見えなくては何も出来はしないだろ─?」

玉章は2人の目が見えないのを良いことにゆらの方へ刀を鞘から抜き、近づいていった。

「な、なんなんや!?」
-何にも見えん!…龍崎君は無事やろか?

柊は、気配を読むために見えない目を閉じた。
すると音などから玉章がゆらの方へ近づき刀を抜いた事がわかった。
自身も目が見えないのでそれを竜月で防ごうにも出来ない。

玉章はゆらを刀で突き刺した…と思ったらいつの間にか柊が間に入り込んでいた。玉章の刀は柊の脇腹を貫通していた。

「どうやったんだい?─君も目が見えないはずなんだけど…」

『見え、ない、なら…聞けば、いい、それだけ、だ』

玉章が刀を抜くのと同時に油断していた玉章を柊が竜月で左下から右上に振り、斬った。
まさか動けるとは思っておらず玉章はとっさに後ろに下がり致命傷は避けたが深めの傷を負った。

柊は、刀を脇腹から抜かれ、思わず咳き込み血を吐いてその場にしゃがみこんだ。

「ゲホッ…やるね。まさかまだ動けるとは思わなかったよ…」

『ハァ…』
-ヤバイな、頭がくらくらするせいで力が上手く使えない…

「まぁいい。戻るぞ…」

玉章が犬神と夜雀にそういい放って何処かへ消えた。犬神が文句をいっていたが玉章の
「龍崎君は人間だから暫く動けないよ」
という言葉を聞いて渋々帰った。

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ロゼ(プロフ) - とっても面白かったです!! (2015年1月20日 0時) (レス) id: d11948592b (このIDを非表示/違反報告)
サユリ - こんなに、面白いのでまっときまーす♪ (2014年9月11日 17時) (レス) id: ebfa05ed67 (このIDを非表示/違反報告)
ユウク(プロフ) - ご安心を、いつまでも待っています (2014年6月19日 22時) (レス) id: 738094e02b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 面白かったです!待ちます!!いくらでも待ってます!! (2014年6月19日 19時) (レス) id: d68cf5cff3 (このIDを非表示/違反報告)
アレン - お久しぶりですww面白かったです!! (2014年5月20日 23時) (レス) id: 23e9e8b10c (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2014年4月9日 21時

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