45話 ページ6
「なんでや!龍崎君は心配せんでええ!」
「何を抜かしてるぜよ!お前が反応出来なかったからそいつは怪我をしたのに気付いて無いのかよ!」
犬神はゆらの言っている事が気に入らず首を飛ばしてきた。
それに始めに反応したのがまたもや柊だった。
懐から竜月を取りだし片手でゆらを支え、回避しながら刀をふるった。
『花開院、先に行け!!』
「何言っとるんや!龍崎君を残して行けるわけないやろ!!」
柊は悩んでいた。
ゆらはプライドも高く妖怪に馬鹿にされたことで頭に血が上っていた。そんな彼女に先に逃げろと言っても無駄な事は分かっていた。
-どうするかな…多分このままだと2人ともやられるから俺がここに残って足止めした後に逃げるのが1番なんだろうけどな─俺1人なら逃げられるだろうし?けど花開院は聞きそうにないしな。困った…
『花開院…「嫌や!」…どうしても?』
「当たり前やろ!」
ゆらは絶対に逃げる気は無いようで柊は更に困っていたがゆらは既に式神を構えておりこれ以上は言っても無駄だと思い諦めてクナイを両手に持った。
「ふーん、龍崎君も戦うのかい?」
『花開院1人放っておけないだろ?』
面白そうに笑みを浮かべる玉章に対して諦めたようにため息を吐いた柊が言った。
「龍崎君!逃げて!!」
『逃げないって言ったのはそっちだろ…それに俺が花開院を巻き込んだのに俺だけ逃げれる訳がない!!』
「…なら大人しくしとってな」
-うちが守ればいいだけや
それからゆらは式神の貪狼、禄存、武曲の3体を出して攻撃をした。
しかし相手は玉章は戦いには加わらずに見ていた。
しばらく戦い、犬神と夜雀は怪我を負ったがゆらはほとんど怪我をしていなかった。
「龍崎君、すぐに終わらすからまっとってな!!」
-こいつら口だけでそんなに強くない!
「はっ!テメー1人だったらとっくにタヒんでるぜよ!!調子に乗んな!!」
ゆらは犬神の言ったことを負け犬の遠吠えだと思い気にしなかったが玉章が話した事により後悔した。
「君は犬神の言ったことを負け犬の遠吠えだと思っているようだけど、事実だよ。後ろを見てごらん。」
訳がわからないといった表情のまま後ろを振り向くと柊は血だらけで立っているのがやっとの状態だった。
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ロゼ(プロフ) - とっても面白かったです!! (2015年1月20日 0時) (レス) id: d11948592b (このIDを非表示/違反報告)
サユリ - こんなに、面白いのでまっときまーす♪ (2014年9月11日 17時) (レス) id: ebfa05ed67 (このIDを非表示/違反報告)
ユウク(プロフ) - ご安心を、いつまでも待っています (2014年6月19日 22時) (レス) id: 738094e02b (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - 面白かったです!待ちます!!いくらでも待ってます!! (2014年6月19日 19時) (レス) id: d68cf5cff3 (このIDを非表示/違反報告)
アレン - お久しぶりですww面白かったです!! (2014年5月20日 23時) (レス) id: 23e9e8b10c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2014年4月9日 21時