ん？トリップした？【ぬら孫】2

55話 ページ16

「ヒッ」

一ツ目は柊の殺気を直に当てられ腰を抜かした。



『ハァ、全く…





あ、ゼン！リクオ頼めるか？』



「お、おう任せとけ！オメーもあんま動くと傷口開くぞ」

『…少しくらい問題ないさ』

リクオをゼンに預け、自身は牛鬼に支えてもらいながら牛頭丸と馬頭丸のいる部屋へ向かった。




部屋では牛頭丸と馬頭丸が治療を受けた後で、布団に横になり眠っていた。

『牛頭丸はともかく……馬頭丸はヤバイな』

急いで馬頭丸の側に移動して力を使った。

自分も怪我をしているし、そこまで強い力でないので少ししか和らげる事は出来ないけど、何もしないよりはマシだと思い、治療を続けた。牛頭丸の方も同じ様に治療した。

そのあと一息つこうと思い、立ち上がろうとするが、疲れが溜まっていてその場に座り込み、意識を手放した。

＿＿＿＿

その頃庭では…

「龍崎君…すごかったわね」

「あぁ、流石に驚いたな…」

リクオの側近、というより奴良組の妖怪が先ほどの柊の話をしていた。



すると牛鬼が戻ってきた。

「あれ、牛鬼様お1人ですか？」

「……あぁ、大分無理をしたのだろう
今は寝ている。」

「何か考え事ですか？」

「大した事ではない(先ほどの龍崎、誰かに似て…)」

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