ん？トリップした？【ぬら孫】2 (ページ15)

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54話ページ15

「ざけんじゃねぇ、四国の奴ら!!奴良組のシマで好き勝手しやがって!!

それなら、こっちから乗り込んでやろーじゃねぇか!!みんなぁ!!」

猩影が周りの妖怪達に言うがシーンとして、やる気がなかった。

「なんだよ、おめーら!!なんで…誰も反応しねーんだ!!

リクオ様!!今こそ百鬼夜行出入りのときだ!!奴良組の力､見せつけてやりましょう!!」

リクオの方を振り向き、呼ぼうとするとふいにリクオの体がぐらついた。

「うっ…」

そりてそのまま地面に手をつき吐いてしまった。

「リ、リクオ様──!!」

氷麗達が近寄ろうとするが

「いい！…何でもない!!」

明らかに何でもなくないが誰も近づけさせないように大声を出した

『おいおい、何でもないやつは吐かねーよ。つくならもっとマシな嘘つけ』

誰も近づけないでいたリクオのそばにいつの間にか柊がおり、周りは驚きを隠せないでいた。

「柊…？なんで……」

『騒がしくて起きたんだよ。全く……人には頼れって言っておきながらお前は頼らないのかよ…』

呆れ気味にそう言いながらリクオの側にしゃがみ、リクオの頭に手を置いた。

「僕のせいで……僕がちゃんとしてないから…」

『いやいや、お前のせいじゃないだろ?─牛頭丸も言ってただろーが……』

「で、でも…僕は若頭として──」

リクオは自分を責めるように言葉を紡いだ。

そんなリクオに対して柊は

『ちょっと頭冷やしとけ』

首の後ろに手刀を入れて気絶させた

『…悪ィな』

「りゅ、龍崎君…!?」

ようやく近づいてきた氷麗にリクオをまかせて牛頭丸と馬頭丸のところへ行こうとした。

「おい！またんか!!」

目が1つのキセルをくわえた妖怪-一つ目が声をかけた。

『…何？今忙しいんだけど』

平然とした顔で尋ねた

「お前！何勝手なことしてくれとんじゃー!!
いつ敵が攻めてくるかもわからない状況で休まれたらこっちはたまったもんじゃねー!!ワシらに何かあったら『くだらない』何!?」

『くだらないって言ったんだよ。』

呆れた様に一つ目に言った。

「な、何がくだらんのだ！」

『ハァ…

さっきから聞いてれば自分の心配しかしてねーだろ、そんな奴がずっと頑張ってた奴に休むなってか？ふざけるのもいい加減にしてくれよ…
友達がこんな風なんだ、俺だって人のこと言えないが…

そろそろキレるぜ？(殺気』

ゾワッ