ん？トリップした？【ぬら孫】2 (ページ14)

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53話ページ14

「もう大丈夫？」

『へ、平気だ！///』
-人前で泣くなんて恥ずかしすぎだろ！

あの後、声を上げる事はなかったが涙が止まるまで泣いた柊は、今は布団横になっていた。

ちなみに恥ずかしさから布団で顔を半分近く隠している。

「そっか」

『…なんでそんなに楽しそうなんだよ』

笑顔のリクオに柊はムスッとしていた。

「柊があんな風に言ってくれたのが嬉しかったんだ」

『もうやめてくれ、恥ずかしい…』

リクオは再び笑った。柊は少し拗ねた様にしていた。

「柊…そろそろ行くね」

『ん、お前も無茶すんなよ』

───

ザワザワ…

『んぅ…騒がしいな。何かあったのか─？』

今まで寝ていたが外が騒がしくなったことで柊は目をさました。
近くには誰もいないので聞こうにも聞けない。

仕方ない、部屋を出るか…

布団から起き上がろうとすると傷口、特に腹部が痛んだ。

『いてっ!!……そういえば怪我してたな』

自分の治癒能力を使ったが怪我が怪我なのであまり意味がなかった。

壁をつたい、ふらつく体を動かして声のする方へ移動した。

───

敵の偵察に行っていた牛頭丸と馬頭丸が深手を負って帰ってきた。

「牛頭丸…ゴメン、僕のせいだ」

リクオは二人の姿を見て謝った。

「君は…僕の命令で動いたのに、こんな…こんなことになるなんて」

「リクオ様の命令だったんですか!?」

周りの妖怪達はリクオの命令であったことに驚いていた。
「うるせぇっ…テメエの傷を…ｺﾞﾎｯ─人のせいにするとかおもってんのか、俺がっ

………俺の…力不足だっ」

牛頭丸は強く、そして悔しそうにいい放った。

「牛頭丸…」

リクオではなく総大将でなければダメだ、妖怪集団をリクオが率いれるわけがない、器を見あやまったのでは…？と妖怪達がﾋｿﾋｿ話始めた。

-まとめ、られない…
百鬼がバラバラになる……

「若、こらは私が推薦したもの…
これは我々牛鬼組の責任」

-そんなことない…
牛鬼やめて、牛鬼は悪くない

リクオは顔色を悪くさせた。