ん？トリップした？【ぬら孫】2 (ページ2)

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41話ページ2

奴良組では総大将のぬらりひょんがいなくなり混乱していたところでリクオがしびれを切らして自らしきる事になっていた。

その夜、柊は雨の降るなか街を歩きながら考え事をしていた。
すると突然声をかけられた。誰かと思えば黒田坊で焦っていた。

『黒田坊?どうしたんだ、そんなに急いで…』

「実は…」

「黒田坊!?…柊!!」

黒田坊が話そうとしたところでリクオが首無と青田坊を連れて走ってきた。

「黒田坊、お前今までどこに行ってたんだ!?」

「若こそ何で…」

「ﾊﾟﾄﾛｰﾙだよ!こんな大事なときにどーしたんだ!!」

「何かあったの!?」

リクオの言葉に黒田坊は、はっとした。

「そーです!!若、いいところに出会いました!丁度柊殿にもお話しするところだったのです!」

病院の近くにある千羽様のいる祠の前で鳥居が敵に呪いをかけられて、今は病院で治療中だか千羽様の話によればもって夜明けまでが限界らしい。

「すみません!!拙僧がっ近くに居ながら…」

「リクオ様、やはり…」

青田坊と首無は何かわかったようにリクオを見た。

「やはり?どういう…ことだ?」

黒田坊は状況が掴めず疑問を口にした。

「敵だ、黒田坊」

「敵対勢力らしき輩が浮世絵町に乗り込んできてやがんのよ!!黒田坊…てめーがどっかでほっつき歩いてる間になぁ!!」

「なんだとぉ!?それじゃああの地蔵…」

「あいつら…俺らの地ばかりじゃなくｸﾗｽﾒｰﾄにまで手を出しやがってよ…」

青田坊、黒田坊、首無は気持ちが高ぶっていた。

「こうしちゃいられねぇ!!いくぞ黒!!首無!!」

「「おお!!」」

「待ちやがれ!!」

突然リクオが声をあげ制止をかけた。

「若…!?」

「んな闇雲にさがして見つかるかよ。もう空は白んで来てんだ。これは黒田坊やおめーらだけの話じゃねぇ、奴良組の問題だ!」

リクオが番傘をﾊﾞｯと振るとリクオは夜の姿になり羽鴉が現れた。

「お呼びですか、若頭」

「三羽鴉…浮世絵町中の鴉を使え、奴らを…あぶり出せ!!」

『待て!!』

リクオが命じると三羽鴉は飛んで行こうとしたが柊に止められた。

「柊…?」

『核心は無かったから言わなかったが一応、参考までに聞いてくれ。』

柊はリクオの目をみて言った。

『あいつらこの地を奪うって言ってたろ?この町って祠とか神社が結構多いんだけど、そういう所には土地神がいるんだよな?それに土地神ってあまり戦いは出来ないらしいから…そこが狙われやすいんじゃないかと思う!』