side轟 ページ30
9ヶ月弱。満井に呼んでもらえなかった期間だ。
数字だけ見れば短いものの、期間としては10数年のように錯覚できた
『轟くん……ッ…！』
こんなにも怯えて、涙を流して、俺の服を力強く掴んで。
我慢なんてできるはずもなかった
「無事でよかった。本当にッ」
俺が抱きしめれば満井も身を寄せ、それが可愛らしくて離すのを惜しむ。
離したら前の状態に戻る気がした。
せっかく呼んでもらえたのに…
俺達が飛ばされた土砂ゾーンには
満井はそれに気づいていない様子だったから、静かに奴らを凍結する。
「立てるか？
此処は危険だ。移動しよう」
『ぁ…………ぁ…』
よほど怖かったのか、喋ることもままならない。
「嫌だったら言ってくれ」と声をかけて俺は抱き上げた。
『ヒャッ！』と驚いた声を出し嫌がられるかと思いきや、満更でもない表情を浮かべていた
……お姫様抱っこなんて初めてやったが、案外いけるな…
「落ちねぇように首に手回してくれ」
真っ赤に染まる頬。
背徳感に似たこれは……一体なんだ……
『………ぁ……………………の…』
「ん。どうした」
『………………』
俺と目が合うと顔を下に向けて、そのまま次の言葉が放たれることはなかった
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ヨシ - 一気に読みました！更新を楽しみに待ってます！ (2018年12月31日 18時) (
レス) id: 26236bbcfc (このIDを非表示/違反報告)
秋雨(プロフ) - 鈴木美妃さん» 嬉しいコメントありがとうございます！頑張ります！ (2018年8月17日 21時) (レス) id: c6df81b2b4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - ファンになりました。早く続きが読みたいです。これからも更新楽しみにしてます。頑張って下さい。応援します。 (2018年8月17日 19時) (レス) id: 6d5e66c80d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋雨 | 作成日時：2018年8月17日 17時
