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「そういやさ、ニノってあの彼女と別れたの？」
「…相葉さん、いつの話してんの？2年も前に別れたよ。」
「そ、だっけ？」とか言ってジョッキに入ってるビールをグビグビ飲む相葉さん。
…この天然はタマに人の傷口を抉りやがる。
「あーあ。俺も早く彼女つくんないとなー。」
「すぐできるでしょ。相葉さん狙ってる女もいるだろうし。趣味悪いねその女たち。」
「一言余計！」
何年経とうが失恋の痛みなんてそう簡単には消えやしなくて、寂しさ紛らわすためにいろんな女の子と遊んだけど、そんなの逆効果。
傷口に塩塗ったようなモンだった。
季節は「あの日」と同じ夏。
オレは夏が大嫌い。
ムダに暑いし、太陽ガンガンだし、虫がウジャウジャいるし。
あとは…いろいろ思い出すから嫌い。
一緒に飲んでた相葉さんと別れて家へと歩く。
オレはそれなりの会社に勤めて、自立もして、それなりのオトコになったけど
キミをまだ忘れられないまま。
キミは…どうなんだろう。長髪のヒゲ生えたアメリカンボーイと付き合ってんのかな。なんなら結婚でもして、ハーフの可愛い子供でも産んでるのかな。
そんなコト考えてたらいつの間にか家に着いてた。
キュッと結ばれてたネクタイを解き、「ふぅー」と深呼吸をしてベッドに倒れ込む。
きっとオレがキミを忘れられないのは、まだ自分のキモチにケジメをつけてないから。キミのコトまだ好きなんだよ。
キミの綺麗な首筋も、柔らかい唇も、クシャッとした笑顔も、涙をこらえてるその顔も
その全部がオレの胸にときめきを灯したまま。
今日もまたあの夜空を見上げ思う。
叶うのならばキミとまた夢で巡り逢えるように。
だから、夜よ終わらないで。
・END・
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ハル(プロフ) - みかんさん» みかんさん！コメントありがとうございます！褒めていただきとっても嬉しいです。これからもいろんな曲をイメージしてお話を書くのでまた見に来てください！こちらこそお待ちしております！ (2017年3月22日 21時) (
レス) id: beaba0db54 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 初めまして！お話も拝見しました（＾ω＾）曲の世界観とお話が合っててよかったです！次の更新もお待ちしております(*^_^*) (2017年3月22日 21時) (レス) id: fdba65ec8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル | 作成日時：2017年3月22日 18時
