12.気持ちの距離 ページ12
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あれから早いことに、2週間が過ぎてしまった。
テヒョンとは顔も合わせてない。
でもたまに見かけるテヒョンは前のテヒョンとは少し違うように見えて、また胸がぎゅっと痛くなる。
こんなに苦しいのは全部テヒョンのせいなのに。
テヒョンを遠ざけてしまったのは私で。
このまま何も起きなかったらきっと後悔するってことはわかってるのに。
テヒョンを傷つけてしまった以上、私から話しかけることなんてできないでいた。
「っ、」
だからさ、なんでこういうときに限って見ちゃうの？
テヒョンが女の子と2人で歩いてるとこ。
もう私のこと嫌い？
好きじゃなくなった？
その子に気持ちが移ったの？
って、テヒョンは私のモノでもなんでもないのに私の中でドス黒い感情が芽生えてきて。
「ジョングク、」
JK「またですか」
こうやってジョングクに助けを求めることしかできない。
「ジョングクしか頼れる人いないもん」
JK「仲直りしたらいいじゃん」
「したくてもできないの。もうテヒョンは新しく彼女見つけたみたいだし」
JK「そんなわけ、」
「さっき女の子と歩いてるとこ見た」
JK「それ本当に彼女？」
「知らない」
JK「なら電話して確かめなよ」
「無理」
JK「無理無理言ってても何も変わらないですよ」
ジョングクも面倒くさくなってきたのか、最近はタメ口になってきてるし。
今までジョングクに話を聞いてもらってばかりいたけど、ジョングクはいつも正しいことしか言わなかった。
私より年下で、彼女もできたことないのに。
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作者名：carrot | 作成日時：2020年9月13日 1時
