第6話 ページ6
シルク side
最初に広がっていたのは真っ白な天井だった。
「んんっ……？」
そして次に見えたのはまだ花が咲いていない桜の木。俺の家から桜の木なんて見えたっけかな？と疑問に思う。
「……シルク？」
聞き覚えのある声に視線を向けると呆然と立ち尽くすぺけたんの姿が。
「ペ……け…？」
口元にあるマスクのせいで上手く喋れない。けれどしっかりとぺけたんの姿は見ることがてきた。
「シルク！！！み、みんな！シルク目覚ましたよ！」
一斉にみんなが病室に駆け込んで俺の名前をひっきりなしに呼び続けた。
「お前ら…何してんの…目赤いし(笑)」
マスクを取りながら聞くとモトキが俺の目を真っ直ぐに見つめながら静かに答えた。
「シルク病院に運ばれたんだよ？覚えてる？」
病院……？
最初は訳が分からなかったがだんだんと皆の説明のおかげで記憶が戻ってきて、状況が理解出来た。
「つまり俺はンダホとモトキのおかげで今、ここにいるってわけだ」
「いや…そんなことは…」「全然…」
「実際そうだろう？ンダホが気づかなかったらモトキが救急車を呼んでなかったら俺は死んでた訳だし」
「ありがとな」と言うが2人は首を横に振って何も言わなかった。
「……んで？俺は何の病気なの？」
「病気ってそんな…」
「医者に言ってもらうより、お前らに言って貰えた方がちょっとは気が楽だし…」
今できる笑顔を皆に向ける。皆もそれを組んでくれたのか戸惑いながらも口を開いた。
「あのね、シルクは急性脳腫瘍ていう病気で…」
そこからはモトキがほとんど説明してくれた。
俺の頭には変な所に腫瘍があってそれを取り除くには科学療法を行って、手術をしなくちゃいけない。
手術しても再発する可能性は大いにあるらしいけど。
「そーか、暫く動画でれねーなー…暇だわー」
「え、う、うん……」
モトキは歯切れの悪い返事を返した。他の皆も何だかどんよりとしている。
「どうしたんだよ？そんな暗い顔して」
「だってシルク…案外落ち込んでないっていうか…」
「あー……だって」
「落ち込んでても、しょうがないだろ？」俺がそう言うと深海のように沈んでいた顔は上がった。
「早く治して、お前らと動画とるから！だから、待っててくれよ」
そう言って、一人一人を見た。涙を溜めながらも力強い返事をした
よっしゃ、シルクロードいっちょ頑張るか。
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カラナギ - 樹←これってなんて読むんですか? (2019年12月14日 14時) (
レス) id: 74cfa316a8 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ！！(プロフ) - ゆなさん» 了解です (2018年7月1日 21時) (レス) id: 4952adb88c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - まちゅ！！さん» ありがとうございます!!!!! 探してみます！ (2018年7月1日 11時) (レス) id: 61a1a5a367 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ！！(プロフ) - ゆなさん» お待たせしました！新しいアカウトですが、「まちゅ@三度目の正直」と、作者検索をかけて貰えれば出ると、思います！だほちゃんのメイン小説なのでキーワードにンダホと書いてあります！ (2018年7月1日 9時) (レス) id: 4952adb88c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - まちゅ！！さん» 了解です!! 新しいアカウントはどうやって見つければ… (2018年6月27日 19時) (レス) id: 61a1a5a367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゅ！！ | 作成日時：2018年3月3日 23時
