第25話 ページ25
ザカオ side
「ね〜！皆でご飯って久しぶりじゃない？」
「そうか？」
「ダホの言う通りだよ！ザカオはすぐ帰っちゃうでしょ〜」
口いっぱいに唐揚げを頬張りながらマサイは俺を指さす。「指さしちゃダメ」と、お母さんのようにモトキが注意していた。
＿＿＿＿＿＿あれから。
すっかり日が暮れて、窓の隙間からは夏の夕方の匂いがした。モトキが皆に連絡し、シルクの病室で夜ご飯を食べることになった。
いつもは中々、全員集まらないのに今日は病室に全員集合していた。
「あ！ンダホ！俺の豚カツ取るなよ〜」
「大丈夫だよ〜！ぺけは細いから！(笑)」
パクッと大きな口を開けて、ペけの豚カツを食べる。
もー、ここはホントに病院なのかな？そう思うくらい賑やかな病室だ。
「……みんな」
と、シルクは呟く。そして、あいつはうつむき加減にとても、小さな小さな声で「ありがとう」と言った。
「ありがとう」なんて改まって使わないもんだから、言われた俺らも、胸の辺りがキュッと締め付けられて、嬉しい気持ちになった。
「あ〜！もっ！ちょ〜照れる！なんだこれ！どうしてくれんだ！リーダー！(笑)」
「うぁ！いてぇよ(笑)力士は力強いんだから手加減しろ(笑)」
「だから、力士じゃねーよ！」
「ふふっ(笑)」
「どう見たってその体型は力士だわ(笑)」
「う、うるせぇ！ガリな二人に言われたくない！(笑)」
そんなやり取りに病室は男達の無邪気な笑い声が溢れていた。
皆で馬鹿みたいに笑って。うまい飯を食って。
そんな当たり前の事がこんなに幸せなことなんて思わなかった。
「ね！写真撮ろうよ！」
「ん！いいね！記念記念！」
「飯食ってるのに記念もあるのか？(笑)」
「こういう時に撮るのがいいの！」
と、マサイは嬉しそうな笑みを浮かべる。俺らはシルクを囲むように並んだ。
マサイはそそくさと三脚を立て始めた。いつでもカメラ用具を持ってるあたり、さすがマサイだなぁ笑
「はいはいはい！撮るよー！！」
これから。
「はいはい！」
「マサイ！早く早く！」
沢山、沢山。嫌なこと。苦しこと。沢山あると思う。
「分かった分かった！」
このみんなで、Fischer'sで。
「はい、チーズ！」
笑い合いたいな。
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カラナギ - 樹←これってなんて読むんですか? (2019年12月14日 14時) (
レス) id: 74cfa316a8 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ！！(プロフ) - ゆなさん» 了解です (2018年7月1日 21時) (レス) id: 4952adb88c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - まちゅ！！さん» ありがとうございます!!!!! 探してみます！ (2018年7月1日 11時) (レス) id: 61a1a5a367 (このIDを非表示/違反報告)
まちゅ！！(プロフ) - ゆなさん» お待たせしました！新しいアカウトですが、「まちゅ@三度目の正直」と、作者検索をかけて貰えれば出ると、思います！だほちゃんのメイン小説なのでキーワードにンダホと書いてあります！ (2018年7月1日 9時) (レス) id: 4952adb88c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - まちゅ！！さん» 了解です!! 新しいアカウントはどうやって見つければ… (2018年6月27日 19時) (レス) id: 61a1a5a367 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゅ！！ | 作成日時：2018年3月3日 23時
