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22 腰抜け ページ22
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「じゃあ、２回」
「やっとする気になったかよ」
このままうだうだ言っててもしかたない。
２回して、15分になったなら黒尾の仮説は証明されることになる。
はやく、終わらせてしまいたい！
「じゃあ、するぞ」
黒尾の声が鼓膜を揺さぶって、くすぐったい。
私の肩を手でがっしりと掴み、彼は近づいてくる。
「っん……」
愛を感じるような優しいキス。
それが終わると黒尾は角度を変えて、
ねっとりと甘いキスをした。
「ん、…っ」
「っは…………」
少し長めのキス。
これが気持ちいいキスだってことは、キス経験が浅い私でもわかった。
こいつ、ほんとにうますぎる。
それが終わると黒尾は顔全体を片手で覆いながら、
「すまん、」
と言った。
黒尾の腕が私から外されると腰が抜けたように私はその場にへたれこんだ。
「大丈夫か！？」
「あんたのせいでしょ、ばか」
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作者名：端月くら | 作成日時：2017年1月28日 21時
