神鳥の名 ページ5
ここまで行ったとき、コノハはようやく口を開けた。
「ま…待ってください!!俺の世界には そんなに細かく記録されていませんでした…。
おおざっぱに神鳥が賢者と力を合わせて 戦いを静めたって感じで…」
「なんと……。」
コノハは問うた。
「それで…神鳥の名前は?」
「そう、神鳥の名前は
[アカアシ]じゃよ。」
「アカ…アシ…!?」
コノハの動揺に長老は聞き返した。
「なんじゃ、お主。どうした」
「そいつ…俺の世界にいました…。
しかも…人間の姿で…」
「なんと!!神鳥様が人の姿にかッ!?」
「――はい。
そいつも名前が[アカアシ]で…。
まず、向こうの世界ではきかない名前なので恐らく、彼が…」
「うーむ…」
「でも可笑しいな…。彼は蒼き姫と旅立ったはずでは…?」
「どういうことじゃ?」
聞き返す長老にコノハは光の世界で起きていることを話した。
「なるほど…。今回は自分も含めた五人の選ばれし者と蒼き姫か…。
しかも蒼き姫は大王オイカワの妹君で 人と歩む道を選んだか……。」
「しかし、だとしたらなぜこんな大事な時に戻ってきたのでしょうか。」
長老は唸ると言った。
「この村をまっすぐ南に行くと、神鳥の止まり木という石でできた遺跡がある。
そこに神鳥はよく止まっておった……。
お主、行ってみてはいかがかの?」
「一人…ですか……」
「いや、一人でとは言わん。宴会でまだ酔いつぶれていない者…、アカアシ様と仲が良かった者を連れて行ってはいかがかの?」
コノハは[あの人]を真っ先に思い浮かべると長老に その人のために もう一度お話をしてもらうように頼んだ。
「かまわぬかまわぬ、年をとった今 できることがあるなら嬉しいことじゃ。」
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真餅@金田一(HQ)は僕の嫁(プロフ) - おっとオッドアイですか!?カッコイイですよねオッドアイ (2014年11月30日 14時) (レス) id: 86f35a74af (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 衣咲さん» 返信ありがとうございます!これからも応援してます! (2014年11月25日 20時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - クロト@関さん» 返信遅れてしまいすみません!!スランプも乗り越えスラスラとお話をかけるようになりました。これからもよろしくお願いします!! (2014年11月25日 18時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 続編おめでとうございます!すごく楽しみです!更新応援してます!頑張って下さい! (2014年11月19日 23時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - 愛蒼唯さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますヽ(´▽`)/ (2014年11月19日 22時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣咲 | 作成日時:2014年11月19日 14時