夜 ページ34
Aは窓から月を眺めていた。
すると不意にドアがノックされた。
入室の許可を出すと、入ってきたのはハジメだった。
「いよいよ…明日だな。」
ハジメはAのベットに座った。
Aは壁に寄りかかって言った。
「そうだね。これで、大王家の血筋を途切れさせることができれば魔族はなくなるはず。
今の政権はオイカワ家が握っている。その玉座に座る者の意志の下、魔族の領土は変化する。
だから、私がオイカワ家に君臨すれば魔族は全て、私にひれ伏するだろう。だが、曖昧だからな」
曖昧…オーラの色で種族がはっきりわかるのだが、Aは青紫。
ハジメは何かを決めたかのように顔を上げると真っすぐの瞳で言った。
「……もし、全て終わったら、アカシアを二人で立て直して、村作って……
一緒に、暮らさないか？」
Aは驚きの表情を浮かべた。
「魔族風情の私が…、いいはずがない――。」
「魔族だろうが関係ねぇよ。俺はお前自身が好きなんだよ。」
「……本当にいいのか？」
「あぁ。俺は構わない。返事は今じゃなくてもいい。明日でも…って明日!?
明日って、Aの18回目の誕生日じゃねぇか。」
「あ・・・ってことは時間次第で最強になれるかも・・・!」
――成人の儀――
古くから魔族のみに起こる身体変化。
成人の儀を終えると、自身の真の姿になれる。
アカアシの真の姿が[神鳥]のように、魔族にも真の姿がある。
魔族の真の姿は[ドラゴン]
これは魔族の象徴である。
「しかし、なら魔族はどうするんだ。このままだとどちらにしろ人間領土は滅びるぞ。」
「――なら、一緒に城で暮らしてもいい。少しでも、いや、ずっと一緒にいたい。」
ハジメはAを抱きしめてそう言った。
「 明日 返事を返してくれたらいいと思ってる。」
そう言ってハジメは静かに部屋から出ていった。
――その話を隣の部屋の[ケイジ]はジッと聞いていた。
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真餅＠金田一(HQ)は僕の嫁(プロフ) - おっとオッドアイですか！？カッコイイですよねオッドアイ (2014年11月30日 14時) (
レス) id: 86f35a74af (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 衣咲さん» 返信ありがとうございます!これからも応援してます！ (2014年11月25日 20時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - クロト@関さん» 返信遅れてしまいすみません!!スランプも乗り越えスラスラとお話をかけるようになりました。これからもよろしくお願いします!! (2014年11月25日 18時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 続編おめでとうございます！すごく楽しみです！更新応援してます！頑張って下さい！ (2014年11月19日 23時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - 愛蒼唯さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますヽ(´▽｀)/ (2014年11月19日 22時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：衣咲 | 作成日時：2014年11月19日 14時
