昔話 [神鳥物語] ページ3
長老は茶をすすぐと、言った。
「ではの、まず神鳥の昔話…そなたも知っておるそうじゃが、一応話すぞい。」
コノハはお願いします、と言った。
「昔…まだ人が火もなく、肉を生で食べていた時代…。
神鳥は魔力の欠片から生まれた。
神鳥は生まれながらにして、知能を持っていた。
とある日、神鳥は人間が生肉を食べているのを哀れに思い、[火]をもたらした。
[火]が世界に広がると、人間の行動範囲も広がり、グンと文明が進んだ。
そして人間がありとあらゆるのもに興味を示した時代。
とある日、神鳥は人間が飢えに苦しんでるのを哀れに思い、[知恵]をもたらした。
[知恵]が世界に広がると、人間は[村]をつくり 先導者を生み出し [国]を作った。
[国]は神鳥を厚く信仰し、敬った。
しかし、人間は富の差に目を付け 戦いを起こした。
人間はお互いに傷付き合い 殺し合った。
そして 力強きものが残った。
神鳥は この醜い血にまみれた世界を嫌い
力弱き者を連れ 元いた世界と瓜二つの世界を作り出し そこに住み着いた。
そこは 色のない世界だった。
人々が生まれるたびに 肌の色は薄れていき やがて 人にも色がなくなった。
人々は色のついた世界を[光の世界]
色のない世界を[闇の世界]と名付けた。
そして あるとき 神鳥は光の世界へ行き 人々の手伝いで薄くなった魔力を戻すために
光の世界に存在する [魔力の泉]で魔力を回復させた。
そして神鳥が去ると、その行動を見ていた強き者は[魔力の泉]へ 身を浸した。
強き者は思った。
この力を使い、世界を意のままに操ろうと。
すると 強き者の姿は変化した。
目は赤く光り 頭には角が生え なにより、魔力を持つようになった。
そう。
これこそが 魔族の生まれた経路。
醜い 世界の秩序を乱す その考えに魔力が反応し 姿を変えたとな。」
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真餅@金田一(HQ)は僕の嫁(プロフ) - おっとオッドアイですか!?カッコイイですよねオッドアイ (2014年11月30日 14時) (レス) id: 86f35a74af (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 衣咲さん» 返信ありがとうございます!これからも応援してます! (2014年11月25日 20時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - クロト@関さん» 返信遅れてしまいすみません!!スランプも乗り越えスラスラとお話をかけるようになりました。これからもよろしくお願いします!! (2014年11月25日 18時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
クロト@関(プロフ) - 続編おめでとうございます!すごく楽しみです!更新応援してます!頑張って下さい! (2014年11月19日 23時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - 愛蒼唯さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますヽ(´▽`)/ (2014年11月19日 22時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣咲 | 作成日時:2014年11月19日 14時