分かれ道 ページ23
「なんだ、私を兄のもとへ連れて行く気か。」
Aがそう言うと、キョウタニは低い声で唸った。
するとアカアシは、ナイフを数本 狂犬に向かって投げた。
ナイフは狂犬に当たったが、硬い肉質により弾かれた。
狂犬がギロッとアカアシを睨んだとき、Aは狂犬の首に下がっている、赤いアクセサリーを見つけた。
「アカアシ!!コイツの半径15m以内では魔法を使えない!!かと言って、お前でもこいつには勝てない!!お前は先に烏野に向かい、カゲヤマ・ヒナタにこの事を伝えろ!!私も後で追う!!」
狂犬はAに向かって突進してきた。
Aはそれを間一髪で避けると、叫んだ。
「早くいけ!!」
初めて見たAの威圧に負け、アカアシは「ご無事で」といい、梟に変化して空へと旅立った。
「さぁ、私をアンタのご主人様のもとへ連れて行ってもらおうか……。」
Aは腰に下げいたナイフをを一つ取り出すと、狂犬の赤いアクセサリーに向かって投げた。
パリーーィン!!と音を立て、それは割れた。
このアクセサリーは、マジャスティスという術がかかった魔族の魔法を打ち消すものだった。
Aは強力な混乱呪文「メダパニ―マ」を唱えた。
呪文攻撃に弱い狂犬には効果抜群で、狂犬は混乱した。
そして、Aは囁いた。
「何をそんな怖がっているんだ。
お前の主人は私だ…。お前はいい子だ…。
お前を私に向かわせた奴の元へ連れて行け…」
狂犬は妖美なAの声に酔い、Aを主人と見立てた。
狂犬はAを背に乗せると、自分をここへ向かわせた者の元へと走り出した。
荒廃した人間の里で〜???? Side〜→← 狂犬・キョウタニ
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クロト@関(プロフ) - とても素晴らしい作品です!とっても面白いです!更新応援してます!これからどうなるた楽しみにまってます!頑張って下さい! (2014年11月17日 19時) (レス) id: 0dd27e88b2 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - 咲さん» コメントありがとうございます!!更新頑張りますヽ(´▽`)/ (2014年11月17日 18時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - もう毎日更新されるのが楽しみです!!! (2014年11月16日 19時) (レス) id: bfbd51f8b6 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - 桜音さん» コメントありがとうございます!!まだまだこれからですよッ! (2014年11月15日 17時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
衣咲(プロフ) - Yさん» コメントありがとうございます!!続編行きますので、これからもよろしくお願いします♪ (2014年11月15日 17時) (レス) id: d660821c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:衣咲 | 作成日時:2014年11月7日 19時