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     宣告 ページ24

――夜。



「スウォン様」


「何ですか?ケイシュク参謀。」


「大事を控えた夜に恐縮ですが、火の部族 カン・スジンのご子息がどうしてもお会いしたいそうです。」




スウォンはケイシュクを連れ、テジュンが待つ廊下へと向かった。



「いやぁ…すいません。お待たせしました、テジュン殿。今日はどうなされました?――ッ?」



スウォンはテジュンの顔を見ると表情から笑みを消した。



「大事な即位式前日、しかも…かような刻限に申し訳ありません。
 貴方様に、どうしてもお渡ししたいものがあって参上しました。」



テジュンは持っていた鞘に納めた刀と、懐から折りたたまれた布をそれぞれ手渡した。


折りたたまれた方を受け取ったのはスウォンだった。


開いてみると驚愕した。

その中にあったのは、ヨナの暁の髪だった。



それを見るとスウォンはケイシュクに頷いた。

ケイシュクは鞘から刀を抜いた。



刀の棟のところに、王家の血筋の者を現す模様と文字が刻んである。




二人は驚愕した。


テジュンは震えた声で言った。





「ヨナ姫と、A様が……亡くなられました。」





深々と頭を下げ、テジュンは続けていった。






「風と火の境にある北山にて、ハク将軍とヨナ姫を追い詰め あと少しというところで――」


「待ちなさい。この刀の持ち主、A様は如何に」





ケイシュクの問いにテジュンは目を見開いた。





「A様は、お二人の御見方をし スウォン様を裏切ったのかと思い、攻撃いたしました…。
 ヨナ姫同様、追い詰めたものの 先に落ちたヨナ姫らを追い、忠狼 サグと共に谷底へ――」



「なんと、あの絶壁から落ちた……!?
 スウォン様は2人を発見次第…それがA様が同行されていたとしても連絡せよと ご命令を下された。あろうことか姫を追い詰め殺した。
 しかも、姫らを探索していたA様を殺すなど大逆ですよ。、カン・テジュン様。」



ケイシュクの言葉にテジュンはハッとした。



「そうだ。私が、あの方を殺した。――どうか、罰をお与えくださいッ」



しかしスウォンは、明日の即位式には出るように。今日はここで休むように言うと自分の部屋へ戻っていった。



ケイシュクはスウォンを追いかけようとするテジュンを押さえつけていた。


それは、どこか憎しみを持ったかのようにとも感じた。

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衣咲(プロフ) - 咲さん» おぉ咲さんじゃないですか。いつもありがとうございますっ。ケイシュク参謀の出番が増えることを祈ってます(( (2015年1月12日 15時) (レス) id: d4d3594d34 (このIDを非表示/違反報告)
- 衣咲さん!赤青シリーズ全部見てます!暁のヨナも書いてたんですか!僕も暁のヨナのマンガとかアニメとか見てます!ケイシュクさん,確かにカッコイイですよね! (2015年1月11日 22時) (レス) id: bfbd51f8b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:衣咲 | 作成日時:2015年1月7日 9時

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