第三幕 ただ息をしているだけ ページ13
山の中に入り、走りからゆっくり歩くようにしたものの ヨナの息は荒い。
サグに乗っていたとはいえ、しがみついていなければならないので体力を使う。
「少し休みますか？」
ハクがヨナを気遣い声をかけた。
結果的に休むことにしたのはいいものの、ヨナの心は全く休まっていなかった。
「――死なないでね。ハク……死んだら…許さない…から」
ヨナはそう言いながら目を閉じた。
眠ったのだろう。
Aはその会話を木の上からじっと聞いていた。
サグは辺りをうろついて見張りも兼、食糧調達でもしているのであろう。
暫くするとサグが戻ってきた。
鹿の肉を持って帰ってきたのでハクと一緒に焼いて食べることにした。
「これは、姫さんの分に取っておくぞ。」
「あぁ……。」
「しかし……なぜAさんは俺らについてきたんだ？」
「……イル陛下は兎も角、ヨナの命を狙うなんて見当違いかと思ってさ。」
Aは自分の分を食べ終えると立ち上がった。
「それじゃ、私は木の上で寝るから。サグは不眠だから周りの警備をさせるから」
「わかりました」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
衣咲(プロフ) - 咲さん» おぉ咲さんじゃないですか。いつもありがとうございますっ。ケイシュク参謀の出番が増えることを祈ってます(( (2015年1月12日 15時) (
レス) id: d4d3594d34 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - 衣咲さん!赤青シリーズ全部見てます!暁のヨナも書いてたんですか!僕も暁のヨナのマンガとかアニメとか見てます!ケイシュクさん，確かにカッコイイですよね! (2015年1月11日 22時) (レス) id: bfbd51f8b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：衣咲 | 作成日時：2015年1月7日 9時
