彼が消えて早5年。今私は...12【降谷零・安室透】

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片付けをしてハロと遊んで。久しぶりに私が腕をふるったご飯を食べて。あっという間に時間が経ち、零と一緒にお風呂に入った3つ子は、もう既にベッドに入り頬をゆるませながらぐっすりと眠っている。




そんな3人に再度毛布をしっかりと掛けてから静かに部屋を後にした私と零はソファに腰掛けてふぅ、と息を着いた。




「なんか、久しぶりだなあ。こんな感じなの。」



そんなことを口にしながら、3人に頬につんつん、とちょっかいを出せば、むぅ、と唸ってからまたすやすやと寝息をたてる。



「Aにとってはそうだな。俺は最近毎日こんな感じだった。偶に寝ない！！って駄々こねる時があってその時は何度風見みたいに物理で沈めちゃダメだからどうしようかと思ったよ。」





私の口からこぼれた言葉に笑ってそう漏らした零。






まって、物理で沈めるって何？？





思わず零に視線を送れば、どうした？とでも言うようにこちらを見ており、自分の言葉に違和感を感じていないことがわかる。




「物理で沈めてるの...？？風見さんを...？？」





野生動物を見つけたかのような目で零を見やれば、そっと視線をそらされ「うちの課ではだいたいそうだ。無理してる奴がいたら睡眠(物理)をとらせる。」と言い訳をこぼした。





うわぁ、ゴリラだ。と白い目で零を見ていれば、ごほん、と咳払いをした零は気まずそうな顔から一転、真面目な顔をして口を開いた。









「それより話をしよう。少し話してあるけど。今までのこと全部。Aが言いたいことも聞きたいことも全部聞くし答えるから。」

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