検索窓
今日:78 hit、昨日:169 hit、合計:355,008 hit

460. ページ22

「久しぶり、快斗くん。」





「...久しぶり、です。Aさん。」





1日2日とあっという間に流れて、快斗くんが訪ねてきた。零と一緒に来たみたいだけど零はついて早々に席を外すと言って去っていった為、ここにいるのは快斗くんと私だけだ。




「とりあえず、無事に出産できて良かったです。危ないって聞いた時はほんとに冷や汗かきました。」





「あはは、その節はどうもありがとう。わざわざ敬語使わなくていいよ?いつも通りで。」






椅子に座って居心地悪そうにソワソワしている彼にそう言えば、頬をかいて「お言葉に甘えるわ...」と小さく笑みを零す。






「早速だけど、話したいことがあるんだよね?私も言いたいこと沢山あるけど、とりあえず先にどーぞ?」




楽な姿勢で座った快斗くんに、そう話を切り出せば姿勢を正した彼が真っ直ぐにこちらに視線を向けた。





「あー、降谷さんから色々聞いたみたいだな...えっとまず、俺の事知っても誰にも言わないでいてくれてありがとう。




俺、どうしてもしなくちゃいけない事があったんだ。その為には手段を選んでられなくて...良くないってわかってたんだけどそれでも。どうしても俺がしたかったんだ。




だけど降谷さんが、俺が知りたかった事を教えてくれて...それで俺が、俺も被害者だったって…!!捕まることの無いように計らってくれてそれでっ...!!」





だんだんと下がっていく視線に、彼の中にずっと葛藤があったことや苦しかった事がよく分かって心が痛い。親の死の真相、なんて大きな事をずっと1人で抱え込んでいたであろう彼の心情は計り知れなかった。





言葉に詰まった快斗くんにかける言葉が見つからなくてそっと彼の手を引いて3つ子にするように抱きしめ、あやす様に背中をポンポンと叩く。

461.→←459.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (680 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4843人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すず(プロフ) - 更新待ってます (4月20日 17時) (レス) id: 2af65047db (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 感動。 3子ちゃん尊い (3月12日 21時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - こんなに最高で泣ける作品初めてです!頑張って下さい!! (7月8日 0時) (レス) @page35 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品をありがとうございます。、、。、、、おかげで涙が止まりません、、、、尊いのをありがとう (5月14日 13時) (レス) @page35 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はじめまして、2月に入りこちらの作品を見つけ、ようやく最終更新まで読み進められました…!続きを楽しみに待っています! (2023年2月4日 2時) (レス) @page35 id: 240298aea3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:真紘 | 作成日時:2019年1月1日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。