彼が消えて早5年。今私は...12【降谷零・安室透】

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3つ子と色々な話をしていれば、コンコンとノックされたドア。そして、開いた扉の向こうには、先生とその後ろに零が立っていて。





二人揃って微笑んでいるのを見るに、どうやら話し合いはいい雰囲気で終えることが出来たみたいだ。







「旦那さんお借りしちゃってごめんね。3つ子達もお待たせ。」




「待ってない！！」




「父さん怒られたー？？」




「怖かったでしょ？？」




「「先生、もっと怒って大丈夫！！！」」






「ちょ、澪、透流、郁流！？」






零が悪いと少し意地悪な顔で笑った子供たちをみて「じゃあもう少し怒ってもよかったかな？」なんて便乗する先生。零は苦笑いでそれはちょっと...と答えた。







「あ！先生！！それよりね？澪達も逢生をだっこしたいんだけど...」






だめ？と首を傾げてあざとさを発揮した澪に、先生はニコニコしながら返事をする。





「うーん、今はまだ危ないかなぁ…逢生ちゃんが万全な状態でお家に帰るまでは我慢しよっか？お家に逢生ちゃんがきたら、お母さんかお父さんと一緒に抱っこしてごらん？？」





えぇー、と3人揃って不満げな声をこぼしたものの危ないという言葉を聞いたから少し不貞腐れながらもこくりと頷く。





「じゃあ、お家に逢生が来たらだっこさせてね？」




「おれもしたい！！」




「ぼくもする。」




「分かった。お母さんか零...お父さんと一緒に抱っこしようね？？」







今度は先生ではなく私に視線を向けた3つ子達。それに頷いてやれば、パッと不貞腐れた顔から一転して笑顔になった。

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