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結婚しよう。
言われた言葉を心の中で反芻して飲み込む。
結婚、かあ。
そんなの、答えは決まっている。
「末永く、子供達共々。よろしくお願いします。...待ちくたびれたよ、零。」
まっすぐこちらに視線を向けてくる零に視線を返して笑顔を見せる。そうすれば口を結んで緊張した面持ちをしていた零が私の腕を引いて腕の中へと抱き込んだ。肩に頭の重みがかかり額をぐりぐりと押し付けてから動かなくなった零はポツリと言葉を落とす。
「ありがとう。A。本当はもっと雰囲気のある所でちゃんとしたかったんだけど...また何かあったらたまったもんじゃないと思ったんだ。こんな形になってしまってすまない。」
弱々しいその言葉に、私は笑って零の頭を撫でた。
「ふふ、そんなの今更じゃない??私達らしくていいと思うよ。」
そう言葉を返せば、零は私に引っ付いて動かなくなった。しばらく経ってのろのろと顔を上げれば、今度は指輪は、と口を開く。
「指輪は、あるお店で作ってあるんだ。今度はAも是非って言われているから今度、逢生も揃って皆で取りに行こう。」
「うん、わかった。楽しみにしてる。これからやらなくちゃいけない事が沢山あるからとりあえず逢生が帰ってくるまでにできる所まで進めておかなきゃね。」
「あぁ、Aのご両親の方には逢生が帰ってきたら挨拶に行こう。それまでに出来る事は...」
スラスラとやらなければならないことを口に出して行く零に、横から口を出しながら優先事項等を考えて順番を決めていけばあっという間に時間が過ぎていた。
そうして気付けば深夜2時を超えていた為、私と零もそろそろ寝ようと話を切り上げ3つ子の寝ている寝室へ向かった。
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お久しぶりすぎて、、読んでくださる方は果たしているのだろうか、、
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すず(プロフ) - 更新待ってます (4月20日 17時) (レス) id: 2af65047db (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 感動。 3子ちゃん尊い (3月12日 21時) (レス) @page35 id: 1bd364c53c (このIDを非表示/違反報告)
TAKE - こんなに最高で泣ける作品初めてです!頑張って下さい!! (7月8日 0時) (レス) @page35 id: 20d3cc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ@前垢消えた(プロフ) - 神作品をありがとうございます。、、。、、、おかげで涙が止まりません、、、、尊いのをありがとう (5月14日 13時) (レス) @page35 id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - はじめまして、2月に入りこちらの作品を見つけ、ようやく最終更新まで読み進められました…!続きを楽しみに待っています! (2023年2月4日 2時) (レス) @page35 id: 240298aea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真紘 | 作成日時:2019年1月1日 21時