288.side降谷 ページ10
side降谷
あれから医者には悪いが、直ぐに退院させてもらう事で話を付けた。明日...いや、今日はポアロのシフトが入っていたからだ。
朝までは病院にいて欲しいと言われた為、朝が来てすぐに病院からタクシーに乗って直接ポアロに向かう。
「そう言えばA。透流と郁流は...?」
俺と共に病院を出て、タクシーに乗っているAに二人の所在をきけば、それに返事をしたのは澪で。
「とおとかおは、すーくんのおうちにおとまりなの!!」
「昴さんが、零と居るなら2人は預かっておきますって連絡くれたからお願いしてたの。私達はこれから昴さんのとこに行くから...ポアロで解散ね?」
「...あいつぅ...!!!!」
思わずギリぃッと歯噛みすれば、Aは苦笑いを浮かべた。
「ほんとに昴さん敵視してるよね…あ、ポアロ着いたよ。ほら、出た出た!!運転手さん、私達はここから違う所に行きたいんですけど...」
Aに押されてタクシーから出れば、Aは運転手にそう声をかけていた。
「パパ、あーくんに会うの?」
「いや、あーくんは今具合が悪くてな?パパとあーくんはそっくりだろ?だからあーくんのかわりに働くんだ。」
内緒だぞ?と小さな声で伝えれば、そっか!と納得顔の澪。後ろで吹き出したA。
「...お仕事頑張ってね、と・お・る・く・ん?」
そう言って笑うのを必死に堪えてるAに、少々イラッとしたのを隠して渾身の安室スマイルをぶつけた。
「ありがとうございます、Aさん。」
「わぁ、ほんとにあーくんみたい...」
ぽつりと呟かれたその言葉に、耐えきれずにまた吹き出したAは、逃げるが勝ちとでも言うように車出してください。と運転手に告げる。
その言葉に従って滑らかに動き出した車を、見えなくなるまで見送った。
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るりか - ピクニックのお話のモデルの公園ひたち海浜公園ですかね…? (2022年5月28日 20時) (レス) @page19 id: e53a029b35 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 明里香さん» 両方なおしました!ありがとうございます!! (2018年10月20日 23時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 317話に名前変換出来ていない箇所がありました。 (2018年10月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 315話に誤字がありました。「言いずらそう」ではなく、「言いづらそう」です。 (2018年10月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
空良(プロフ) - 桜さん» 遅くなりましたがあげました!!続きもよろしくお願いします!! (2018年10月20日 22時) (レス) id: f2ba36fa24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空良 | 作成日時:2018年10月6日 22時