彼が消えて早5年。今私は...8【降谷零・安室透】

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「だって降谷さんですから！！！！」





そう答えた高橋さんは、零に向けていた視線を動かして私を見てきた。







「そういう事なので、Aさん！！！大丈夫です。あれは徹夜で頭のおかしい降谷さんの戯言だと思っていてください！！3つ子ちゃんも、降谷さ...パパさんは疲れてて、変な事言っちゃっただけだからね？3人の事嫌いなんかじゃないからね！？？」



パッと明るい笑みを見せてくれた高橋さんに、3つ子は恐る恐る零へと視線を向けた。






「...ほんと？？」





「とうさん、おれたちなんかいらないっておもってない？？」






「パパ、みおたち、すき？？」





うるうるとした子供たちの目に、零はすんと真顔になって空を仰いだ。そして手で顔を覆う。






「無理...！！！」




その言葉に、子供たちがショックを受ける前に、今度は堂上さんが声を上げた。





「降谷さん！！！！しっかりしてください！！！！





「無理...やばい...ほんとにウチの子天使...好き......大好き、愛してる。」






ってことだからね！！！大丈夫だよ、3つ子ちゃん！！！！」





そんな様子を見て、うんうんと頷いている高橋さんにそっと声を掛ける。







「零って、寝不足になるといつもこうなんですか？」








「いや、いつもでは無いですよ！先程言った通り今の降谷さんは5徹は越えてると思うんで...俺が言うことじゃないんですけど、降谷さんの事、許して欲しいです！！」









先程の明るい笑みとは打って変わって真剣な表情でこちらを見てくる高橋さんに、眉を下げて笑みを向け、口を開いた。

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