彼が消えて早5年。今私は...8【降谷零・安室透】

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御手洗は流石にまずかったかな...







そう思いながらも昴さんの後を追って行くと、一度車に戻って相棒を取りに行くという。








大人しくついてまわっていれば、サッと車から相棒を取り出し、今度は何処かのビル内へと入っていった。









入って大丈夫なのか？と思っていれば、緊急事態だからしょうがない。ここが1番やりやすいと飄々とした態度で進んでいく昴さん。








少し秀さんが出てきてる気がする。








「すーくん、なにするの？」







不思議そうにそう聞いた澪に、抱えていないほうの手で澪をくしゃりと撫でた昴さんは、ふっと不敵な顔で笑った。









「ぼうやと澪の父親の手助けさ。」







そう言いきった昴さんに、澪はそっか！！頑張ってね、すーくん！！！と激励を送っている。








「ここら辺か。」








丁度いい場所を見つけたらしい昴さんは、数階登った所で足を止めた。







そして、澪を下ろすと開けられそうな窓を探して歩く。







開く窓を見つけたらしい昴さんは、そこを開けて相棒を取り出した。









「...じゅうってやつ？？」







「うえぇ...」








取り出されたのは、銃の中でも大きい、狙撃用の...確か、ライフルと言うやつで。







銃刀法違反が過ぎる...ていうか扱えることに恐怖を感じるんですが…？と白い目を向けてしまった。





私のそんな反応に気が付いたのか、昴さんはマスクをとり、声を秀さんに戻してから、そう言えば言ってなかったな。とこちらを見ずに口を開いた。






「俺...赤井秀一は、FBIの捜査官だ。」







「えふ、びーあい...」






「えふびーあい？」







驚きで澪と同レベルまで語彙力が低下してしまった。

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