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夢みたいな現実。43 ページ43

本当に何も考えてなかったようで少しの間、沖田組と兼さんとでじゃれ合いが繰り広げられた。

と、やはりこのままでは食事が進まないということで下ろしてもらえた。ふぅぅ、心臓と頭がキャパオーバーで死ぬところだったぜィ……


だが依然として兼さんの隣という位置は変わらないようで、手汗で手がベッタベタである()


「……ん、これ、凄く美味しい……」


手を服に押し付けてなんとか手汗を拭き取った私は、やっと念願の食事に手をつけることが出来た。
これがなんとまぁ美味しいこと美味しいこと。


「そうでしょう? 昨夜は余りもてなせませんでしたから、張り切って作ったんです!
……今日来なかったらどうしようって不安もあったんですけど……」


堀川が申し訳なさそうに下を向いた。


「……見習い。昨夜は本当にすまなかった」

「ごめん」

「この通りだ」


新撰組を筆頭に刀剣男士たちが次々と頭を下げ、謝ってくる。

どうしてそんなことをするのか。
昨日はあんなにも警戒していたのに、どうして……


まるで打ち合わせをしてきたかのように息の合った行為を順々に見ていくと、前田と平野と目が合った。

二人も何が何だかよくわかっていないようで、オロオロとしているように見えた。
その様子で打ち合わせはしていなかったのだというのが分かった。


「……み、皆さん顔を上げて下さい」


理解が追いついてない頭で考える。


「皆さんのお心、痛いほど伝わって参りました。私なんかのためにそこまでして下さって感謝申し上げます。……ですので、どうかお願いです。顔を、上げてください……」


その言葉を聞いてだんだんと皆の顔のパーツが見えてくるようになった。


「……私からも是非お願いしたいことがあります」

「なんだ……?」




「私と……仲良くなって頂けませんか……?」





−−−−−−−−
なんだか話の進むスピード早くてすみません……。

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なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
- 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時

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