いや違う、この本丸の主は私だ。【刀剣乱舞】

夢みたいな現実。４ ページ4

「あ、そだ！ 私の近侍も紹介しとくね！

ま〜んば〜！！」


おぉっと？
これは近侍も同じパターンか？


「何だ、主」


はい、やっぱりねっ！！
私が大好きな初期刀で近侍なまんばくんだよっ！！


「……何かと思えば、見習いか」

「そっ！
近侍紹介しとかなきゃ〜って思って」


何だその目は私が見習いなのが気に食わないのか！？


……………いや、絶対そうだ。


だって見習いだもん。あの乗っ取りをするって有名な見習いさんだもん。

てことはあれか、私が乗っ取り目的なゲス野郎だと思ってんのか。
心外だなぁ…これでも立派に(ゲーム内での)審神者やってると思ってんだけどなぁ。


「まんば、見習いさんに失礼だよ！ きちんと挨拶しなきゃ！」

「…はぁ、分かった。
山姥切国広だ。…なんだその目は、写しであるというのが気になると？


……言っておくが、俺の主はコイツだけだ」

「ちょっ、まんば！ 見習いさんがかわいそうじゃない！！」


……ぅ、ぅん。どうせ審神者様も心の中で笑ってるんだ。

もう私のメンタルは無くなった。
大好きな初期刀にこんなこと言われたんだ、心は死ぬしかないだろう…


「み、見習いさん？ 大丈夫…？」

「…大丈夫です。気にしないで下さい」

「そんな死んだ顔で言われても…まんば！ 謝りなさい！！」


いいんだ…私は結局、初期刀にディスられるほどの人間だったんだ。

まんばくんが悪い訳ではないし、主さんを信じることはいいことだし…。


「ぁ、いや、すまなかった。そこまで落ち込むとは…」


なんですか？ ツンデレですか？ 可愛いですねこのやろう。
いんですよ、私なんかに謝らなくて。

私なんか謝られる価値ないですもん。どーせ。


「見習いさん、大丈夫！ 私が居るよ！！」


なんだろう、その正義めいた言葉は。この人もしかしなくても天然でしょ。
でも、ここで何も言わなかったら後々面倒なことになるだろうし、

ここは元気だせ！ 私！！


「あー…ありがとうございます、審神者様！
山姥切さんも元気出して下さい、私は大丈夫です！」


あぁー笑えてるかな？ 私今。

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