夢みたいな現実。21 ページ21
水を飲ませたことで、こんのすけは少し正気を取り戻したらしい。
自分で言ったことに驚いている様子だ。
さっきから誰も何も喋らない。
怖い
このまま顔を伏せて、どこかに逃げたい。
でも、そんな都合のいいことなてんて、絶対に起こりっこない。
何か、何でもいいから、何か言わなきゃ....
「あの「やっぱり」っ…」
「やっぱり見習いってさ、この本丸を、あるじさんを乗っ取るのが目的なんでしょ?」
「ちがっ!」
冷めた目。
誰も、私に同乗なんてもの向けてくれる人はいない。
殺気だけが、私を見つめてくる。
違う、ちがうのに………
だれも、だれか、わたしの…味方、は……
___誰も、いる訳ないだろう?___
そんな、言葉が聞こえた気がした。
そんな、現実味を帯びた、言葉が…。
すると、何かの衝撃でお面の止めるための紐が、ほどけた。
「…み、見習いさん
泣いて、るの…?」
え…?
泣いてる? 私が?
私は自分の目元にそっと手を触れた。
蛍丸の言った通り、確かに水が指先についていた。
「ぁ………すみません、こんな姿をお見せしてしまって……」
私は一礼して、大広間を静かに去った。
困ったことに……いや、幸い誰も動こうとしなかった。
なんで、なんで泣くの?
だって自業自得でしょ..?
どうして、こんなにも、
.
.
.
___心が、苦しいの。
1206人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なのは(プロフ) - 甘gumさん» こ、こんな不定期なものでも待っていてくださるなんて…感動です!!謎の視線については後々…ということで、また頑張っていきます!ありがとうございます(*^^*) (2019年11月26日 9時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
甘gum(プロフ) - 更新待ってました!ありがとうございます!主人公を見る謎の視線が何なのか気になりますね…更新お疲れ様です! (2019年11月26日 0時) (レス) id: ac11c5bffc (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 雪さん» うわぁぁ!!涙が止まらないなんて.......ありがとうございます!!これからも長く続けられるよう、推進して参ります! (2019年7月2日 6時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 一気読みさせてもらいました!涙が止まりません(笑)続き楽しみにしてますっ! (2019年7月1日 20時) (レス) id: 83eed38689 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 狐火さん» 遅れてすみません!一目惚れして頂いて感謝です!まだまだ長くなるかも知れませんが、今後ともこの小説をよろしくお願いします! (2019年2月25日 19時) (レス) id: 0e7eece4c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:緋月なのは | 作成日時:2017年8月15日 15時