いや違う、この本丸の主は私だ。【刀剣乱舞】

夢みたいな現実。１６ ページ16

一応主役の私は、一っ応審神者様からお許しをいただいて、不本意ではあるが粟田口兄弟がいらっしゃる場所まで向かう。


なにが起こるかなんとなく想像出来ちゃうんだよな〜これが。

なんて考えている私は、少し遠めの正面にいるお兄様からお強い目力頂きました。
怖いよ？ とってもいい笑顔なのに、はたから見れば優しい笑顔なのに、私から見ると恐怖を感じるほどどす黒いよ？
まるで「ちんたら歩いてんな」とでも言い出しそうだよ。

いち兄はそんなこと言わないって信じたい…！ 私の中であなたは優しいお兄さんだから…！！


今の状況がこんなんじゃなければ
「うちに来てくれてありがとう！ 待ってたよ待ちわびたよ〜！！」
って笑顔で言ってやりたい。



でもね？ 気にしないように見ないようにしてたんだけど、






お前らイケメンだなおい！！！！

私への当てつけですかァ！？
私こんなイケメン見たことない会ったことない！！

てかどうやってそこに存在してるの！？
周りにある物とかリアルなんだけど、なんかこう…人物破壊力半端ねェよ！！(語彙力)

なんて言ったら分かんない…まさに絵！
ってとこに入った感じじゃなくて、ＣＧって感じでもなくて

もう、そこにある！！ って感じ！
語彙力？ 語彙力は三次元に置いてったよ。


本題に戻ると、私が心の中で興奮してる間に体は目的地に着いてたよ。
いつの間にか両者睨み合いっこしてたよ。あっちの人たち人数いるのに誰一人話さない。
恐怖でしかないね！！


「ぇーっと……」

「あっ、そうでした！
自己紹介がまだでしたね、
僕は秋田藤四郎です。外に出れて毎日がわくわくです！」


いやー……うん。自己紹介ありがとう。
でも私が目で訴えたのは「私に何の御用でしょうか？」だよ？
可愛いから全然いいんだけど。


「あ、ありがとうございます。秋田さん」

「私としたことが、自己紹介を忘れるとは……
お初にお目にかかります、見習い殿。
私、一期一振と申します。粟田口による唯一の太刀です。藤四郎は私の弟たちですな」


……おお！
パソコンの調子が悪くて一部しか聞くことが出来なかったボイスだぁ！！

まさかこんなとことで聞くことが叶うとは……

でも私はあなたのこと見るの、初めてじゃあないんだなぁ？
実際に会ったのは初めてだけど！ 当たり前だね！！


「は、初めまして、見習いの菜乃です。
審神者様から聞いていると思いますが…」


私も自己紹介を済まし、他の粟田口の人も律儀に紹介してくれた。
さっきのどす黒いのどこ行ったし。

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