私がアイドルになるまでの物語(仮) (ページ15)

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１２話ページ15

梨乃「違和感が何なんだろうね」
ホンギ「分かんないですね悔しさっていうか…
美羽さん確かに上手いんですよね
ボーカルもダンスもパフォーマンスも全部上手いと思うんですけど
何かをもうちょっと自由に表現できるはずなのに
それが何かで固まってるみたいな」

ホンギさんが言ってたことはまさに私の思ってた事だった
パフォーマンスもしてない
チームメイトでも無い私が悔しく思うくらいには

美羽「最初このパフォーマンスを準備しながら」
涙で詰まって喋れ無くなった美羽ちゃんにすずちゃんと葉月ちゃんが駆け寄る

美羽「最初は全く自信もなかったですし何回もデビューを逃しているので
何か足りてないと思っていて自分のことを信じていられなかったんですけども
チームのこともしっかりと考えられているのかなっていうところでは、ずっと不安な気持ちでいっぱいで」

梨乃「あのさやっぱさ…感情ってパフォーマンスに出ちゃうんだよね
せっかくこのステージにチャンスとして得てるんだからさ…
心の底から信じてください自分を」

梨乃さんの言葉がとても重たかった
同時に何回もデビューを逃してるのに、結果を求められる立場の美羽ちゃんの気持ちも痛いほど理解してしまった

カエラ「しかも今泣いて緩んだじゃない表情も全てが
その瞬間の美羽さんが1番カワイイ
さっきみたいにキッてして動いて固まっている時より
きっと今この後パフォーマンスしたらもっと輝く
弱いところも強いところもそれがパフォーマンスに全て出るから、だからそんなに自分をこうだからって固めては
もったいないと思います
今めちゃくちゃカワイイです」

カエラさんの言葉に感動して
そうだ！かわいいぞ！！ってめいいっぱい頷いたらカメラに抜かれてました