私がアイドルになるまでの物語(仮) (ページ13)

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１０話ページ13

席に戻ると近くの練習生がお疲れ様！！と声をかけてくれた

今までは孤独の戦いだったから本当に嬉しかった

文寧「Aさんの歌、私好きです！
　なんと言うかまっすぐで暖かくて…」

『…え！？』

文寧「…あ、ごめんなさい
　まずいこと言いましたか？」

『違うの！ごめんね！
その…初めてそんなこと言われたから嬉しくて…』

そう言って、照れくさくてはにかみながら笑う

文寧「Aさん…可愛い……」

『文寧ちゃん！？』

今から他の練習生のパフォーマンスを見ていくのだが、私達の直後の
ビギナーズは見れなかった…残念

まず、Pocket Princess(ポケプリ)
北爪さくらちゃんの存在感がやばかった…
彼女の歌声のパワーに圧倒されてたらダンスも良かった

MYDO GIRLS
神尾彩乃ちゃん色白で可愛い…何と言うか発光してた
加藤神楽ちゃんのスタイルにも圧倒された、あれは天性のものなので羨ましい

チーム NANA
２人とも可愛いけど
特に佐々木心菜ちゃん、オーラが凄かった
これは出そうと思っても出せない魔性のオーラだ…

そして、アオハルの出番が来た

練習評価1位の鼓ちゃんと、1位の席に座った玲名ちゃんがいるグループ
どんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ

鼓ちゃんダンス上手いなって見てたら歌い出した時
その歌の上手さと声量にびっくりした

ホンギさんも「なになに〜」なんて驚いてる
まさかこれが後にも練習生同士のブームになるなんてこの時は思ってもみなかったけどね

私はそれから正直鼓ちゃんのことしか視界に入らないくらい鼓ちゃんの事だけを見ていた
なんて表現力の塊なんだろう……

梨乃「鼓ちゃん…なんだろうデビューした感じ？」
ホンギ「声もうちょっと聞きたいです
1曲歌ってください」

！？
鼓ちゃんレベルになるとトレーナーにそんなこと言われちゃうのか……
自分との差を感じて拳をギュッと握った

その後の弾き語りはもちろん私も聞き惚れたんだけどね！！