7話 ページ8
「……両親に大切にされてきたんだな」
私の話を聞いた大和はボソッとそう言った
『そうだね…仲良しな家族だったと思う』
私は直感で二階堂くんの葛藤の原因は家族にあるんじゃないかと思った、私とは違って実の家族に
ただそう思ってもそう返すのが精一杯だった
『私ね…二階堂くんと仲良くなりたいなって思ったのは、どこか私と似てると感じたからなんだ…
よく考えたら取り繕うしかできなかった私と、素直に自分の感情を出せてた二階堂くん…全然違うし同じにするのもおこがましいのに』
「俺は、おまえが羨ましかったけどな」
『…え？』
「辛くても、周りのためにそうやって気を遣えるのは強いからだろ」
『……っ』
止めたはずの涙がまた溢れてきた
まさか…二階堂くんが私に対してそんなことを思ってくれてるなんて
『ありがと…っ』
そう言いながら二階堂くんを見たら
『…えっ、わ、笑っ』
今まで見たことないような優しい笑みを浮かべてた
そこからしばらく無言のまま時間が経った
不思議と気まずさとかはなかった
「…俺さ、親父が有名なやつで」
どれくらい経っただろうか、
二階堂くんが話し始めた
「なんか、おまえには言ってもいい気がして
いや、違うな俺が聞いて欲しいと思った」
『う、うん！』
嬉しかった
「……千葉志津雄って言うんだけど」
びっくりした、芸能人に疎い私でも知ってる有名な人だ
『うん』
そこから二階堂くんはあいじんの息子ってことを聞いた
そういえばあの人はおしどり夫婦って聞いたことがあると思って二階堂くんの思ってることが少しわかった気がした
『……私ね、二階堂くんの事が好きだよ』
「…………は？？？」
ふと気づいたらそんなことを言っていた
二階堂くんの驚いて、何言ってんだこいつ？？みたいな顔を見て我に返る
『え、えっと違くて！えーっと…二階堂くんの事が好きで、千葉志津雄の息子じゃない、私のクラスメイトの無愛想で素直な本当は優しい二階堂大和くんのことが好きで！！』
「も！！もういいから！！」
自分でも何を言ってるかよく分からなかったけど
目の前の顔を真っ赤にしてる二階堂くんのことを見てたらまあいっかって思えた
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ノア(プロフ) - byate959さん» コメントありがとうございます！更新が遅くて申し訳ありません、続編は準備中のためパスをかけさせていただいております。終わり次第パスを解除しますのでしばらくお待ちください。 (11月28日 11時) (
レス) id: dffda7b740 (このIDを非表示/違反報告)
byate959(プロフ) - 続編を読みたいのですが、パスがかかっていて読めないです。どうしたらいいでしょうか？ (11月21日 22時) (レス) id: d73041dad9 (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - いえいえ、どういたしまして〜！ (7月26日 7時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 高梨アヤメさん» こんばんは！気づきませんでした…ご指摘いただきありがとうございます！外させていただきました (7月26日 0時) (レス) id: 42221c206d (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、こちらは二次創作にあたるので、オリ.ジナル.フラ.グは外した方が良いかと…💦 (7月25日 11時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2023年7月11日 22時
