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37話 ページ38

「A!会いたかった!!
俺、俺…」


私達は今りっちゃんの部屋にいて、一緒にベッドに腰掛けている
混乱してるりっちゃんにとりあえずりっちゃんの部屋で話そう、と促し連れてきてもらった
部屋につくまでりっちゃんは私をちらちら見ながら何か話したそうに落ち着かない様子だったが、
まず私がどうしても言いたいことがあるので先に言わせてもらう


『陸』


「…は、はい!」



びくっとしたりっちゃんが返事をした
そう、これは私が怒ってる時の呼び方
どうしてもりっちゃんにマネージャーをしている立場から言っておかないといけないことがある



『インターホンが鳴ったからって相手を確認しないまますぐに扉を開けないの!!!
りっちゃんはアイドルでしょ!!!
相手がストーカーだったり変な人だったらどうするの!』


「ごめんなさい…」


私の圧に思わず正座してしまったりっちゃんが
しゅんという効果音がつきそうなくらい落ち込んでしまった
犬の耳みたいなものが見える気がする


『反省してるならいいよ、次から気をつけるんだよ』


無性に撫でたくなってりっちゃんの頭を撫でる


「っA!俺もう子供じゃない!!」


『…っ』

さっきまで正座してたのに気づいたらりっちゃんにベッドに押し倒され
え、押し倒されてる!?


『り、りっちゃ…えっと、陸さん…?』


りっちゃんの顔を見ると私なんか目じゃないくらい真っ赤になっていた
おそらく、どうしよう…勢いでやってしまった
的なことを考えていそうだなと、おかげで妙に冷静になった頭で考えた
大きくなったけどテレビでみるまんまの純粋で素直でわかりやすいりっちゃんを見て
変わってないなって愛しさがこみ上げてきた


『りっちゃん』


そう言って少し上体を起こして両手をひろげた


「っA!」


りっちゃんが抱きついてくる
これは、てんちゃんの時は未遂に終わった仲直りのハグだ
あの時は妙に結婚だなんだと動揺していたのだけれど
りっちゃんはまだ大きくなったとは言え可愛らしくてつい手をひろげてしまった


ぎゅっと力強く抱きしめられて
りっちゃん思ったより力強いし筋肉あるな…なんて思うと
前言撤回、恥ずかしくなってきた

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ノア(プロフ) - byate959さん» コメントありがとうございます!更新が遅くて申し訳ありません、続編は準備中のためパスをかけさせていただいております。終わり次第パスを解除しますのでしばらくお待ちください。 (11月28日 11時) (レス) id: dffda7b740 (このIDを非表示/違反報告)
byate959(プロフ) - 続編を読みたいのですが、パスがかかっていて読めないです。どうしたらいいでしょうか? (11月21日 22時) (レス) id: d73041dad9 (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - いえいえ、どういたしまして〜! (7月26日 7時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 高梨アヤメさん» こんばんは!気づきませんでした…ご指摘いただきありがとうございます!外させていただきました (7月26日 0時) (レス) id: 42221c206d (このIDを非表示/違反報告)
高梨アヤメ(プロフ) - 失礼します、こちらは二次創作にあたるので、オリ.ジナル.フラ.グは外した方が良いかと…💦 (7月25日 11時) (レス) id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ノア | 作成日時:2023年7月11日 22時

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