Re:valeのサブマネージャーになりました

14話 ページ15

大和とはもう一緒にいれないと思った

もちろん嫌いになったわけではないし、事件のことで怖じ気づいたからでもない
別に大和のことで私が傷つくだけだったのなら耐えられたからだ

それくらい大和のことが大切で一緒にいたかった


それでも一緒にいれないと思った理由は…



















＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


『あのね、大和…許してくれとは言わないし、大和に嫌われてもしょうがない思ってる
でも私の話を聞いてほしい
大和と向き合う時間をもう一度ください！！』



恐る恐る大和の座る方を見る



「…わかった」



目は合わなかった、そんな資格なんてないのに一丁前に傷ついてしまう




『…私ね、今でも大和のことが大好きだよ』



ガタっ




「っだったら！どうしてっ」



大和が勢いよく椅子から立ち上がってこっちを向く
やっと目が合った大和は泣きそうな顔をしていた

私が大和から離れたのはこんな顔をさせたかったからではないのに……


『ごめん、ごめんね大和っ
私、間違っていたのかな…大和にこんな顔をさせるつもりじゃなかった』


「……3年生の時の体調不良と、例の担任、もしかしたら視線を感じるって言っていたこともか、
今日倒れたことと関係あるんだろ？」

疑問形のはずなのにどこか確信めいた口調だった
相変わらず周りに興味がないように見えてよく見ている人だ



絶対に言わないと思ってはいたが、もう隠すことは無理だと思った
千葉志津雄さんが引退していたことも後押しした


『大和、私が休む前に何があったか話すね
ただ、これを聞いても大和が自分を責めないって約束してくれないと話せない！』



「……り…だな、…わかった」


『ごめん、最初の方が聞こえなくて』

「あ、いやなんでもない
話してくれ、受け入れるから」


それを聞いて安心した
私はあの日の出来事を話す



「そんなことがあったんだな
…ごめん、謝って済む事じゃないんだけど
あの時の俺知らなかったとは言え
会いたいとか寂しいとか無神経だったよな」

『何言ってるの！私が意図的に大和に隠してたんだし
当時のラビチャ、私にとってはめちゃくちゃ嬉しかったんだよ！』







『嬉しかったし、やっぱり大切な人だと思ったからこそ
私は大和とは一緒にいれないと思った…』

15話→←13話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す