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キスブサの話(2) ページ2

くるんと上がったまつ毛


ぷるんとした唇にポカンと開いた口



キラキラとした丸い瞳には俺が写ってる







こんな近くでミツの顔をまじまじ見るのは
案外珍しいんだな








一度やってみたかったんだ
好きな人に机ドン


そこからのハグ









親友の好きな人と付き合ってるのがバレた時の対処法としては絶対間違ってる




でも、この機会は絶対逃す訳にはいかない

演出脚本全部俺

役者は俺と俺の好きな人



もう順位なんてどうでもいい


ミツの中に俺を残したい



馬鹿な弟はもう辞めるんだ。









「ハイ、カットー!!!」









「二階堂、お前なにやってんの!?
俺、マイコじゃないんだけど!?笑」



笑いながら言ってるけど顔赤いよ。






でも多分俺の方が赤いと思う。





「二階堂は敵じゃねーなー」



って笑いながらタバコに火をつける




「お前も一本吸う??」

「いい。俺禁煙してるから」



続くわけねーだろーって笑ってるけど

続くも何もホントは禁煙なんてして無いよ。


ミツの煙草は吸いたくないんだよ。



だってその煙草、ガヤと同じ銘柄でしょ??


そんなさり気ないところに、他を抑制させる罠がある。


2人で飲みに行ったりしても、


ミツの口からはいつも聞きたくないガヤの話。



報われない恋とかゆうけど、



俺はじゃあなんだ。



叶わない恋??






そんなの認めない。


でも、ガヤの事が嫌いなわけじゃない。




藤北ってそういうところがやっかいだ。



タバコを少しだけ吸うとすぐ消して捨てる。



そして俯き加減で下を見てる時は大体ガヤの事考えてる。



またガヤの話すんだろうな。




「前の話なんだけどさ、、」



ほらきた。




「ふじがゃんっ、んーーーーー






だけど今はこの口塞がせて。







俺がこんな事した直後にすぐガヤの話聞けるほど心広くないよ




「ぷはっ、二階堂なにすんだよ!!
キッ、キスするとか、、
今日お前おかしいぞ!!」





は??


何言ってんのミツ



「それなら、いつもおかしいよ。俺。
いつだってミツを抱き締めたりキスしたいって思ってる。」





「それは笑えねーよ二階堂。冗談もほどほどにしなー。





...それにもしホントでも辞めとけ。
おまえには俺みたいに苦しい想いして欲しくないしな。」




じゃあなって




泣いてるのか笑ってるのかわからない顔で



帰ってしまう。


ミツは本当にズルイ。



唇に残ったタバコの苦味が消えない。

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作者名:藤北でする。 | 作成日時:2018年3月26日 12時

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