episode4 ページ6
黒田「なんで疑問形なんだよ…クスッ」
貴方「…なんとなく。」
先生「ちょっと先生、職員室にもう一度用があるから…えっと黒田くん、ちょっと待っててね」
黒田「はい。わかりました」
先生「二人で仲良く〜」
貴方「あはは。」
ガラッ…バタン
うっ、まじか、さっき会ったばっかの人と…
二人きりって
ほんと、憂鬱。
この沈黙どうにかしないとっ。
でもどうやって話しかけんだ!!?
ーすると、彼の方から口が開いた
黒田「お前はなんで箱根学園に通うことにしたんだ?」
貴方「えっと、親が単身赴任で…」
黒田「どこらへんに住んでるんだ?」
貴方「えっと…まだ決まってなくて…いや決まってると思うけど、いまは旅館に泊まってる」
黒田「そうじゃない、元々どこから来たんだ?」
貴方「京都です。」
黒田「京都!?はぁ!?!めちゃくちゃ遠いじゃねぇか!!」
貴方「あ、よくよく言われました、今朝。」
黒田「そんな、お前だけあっちに残っていれば良かったんじゃないか?」
貴方「えっと…それって僕が来なければよかった?ってことですかね??」
黒田「ちげぇよ!!そうじゃなくて、一緒に来る意味だよ」
貴方「ボク、一人は嫌なので…はは。」
黒田「あ、すまん、いまのはその…だ、うん」
貴方「いいよ、大丈夫。高校生にもなって一人は嫌なんて…嘘嘘」
黒田「なんかすまん…」
貴方「黒田くんは自転車競技部なの?」
黒田「あぁ。今年のインターハイでは負けた…が、来年のインターハイでは俺達が獲る!」
貴方「凄いっ!」
黒田「お前は何部なんだ?」
貴方「自転車競…あはは、えっと(あぶね!!言いかけたw)写真部です。」
黒田「?なんか言ったか??」
貴方「い、いえ…」
黒田「俺、自慢になるけど、昔からスポーツもできて学力もそこそこで…完璧だったんだ」
貴方「ふっ…エリートくんか、黒田くんは」
黒田「エリートってもんじゃ。」
貴方「これからは黒田くんのことエリートくんって呼ぶ!」
黒田「えっ!?マジかよ…」
貴方「まあ、一ヶ月よろしくね。」
黒田「あぁ、」
ガラッ
先生「遅れてごめんねぇ!!黒田くん、絆創膏貼ってそろそろ3時間目の時間よ!」
黒田「うわっ!!やべ!!遅刻する!」
先生「急いで急いで」
黒田「じゃ、またな!A!」
先生「もう仲良しね(ボソッ」
貴方「また昼休み…バイバイ」
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作者名:青林檎* | 作成日時:2017年3月3日 23時